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ホームページの保守費用|内訳と適正価格、払いすぎの見分け方

ホームページの保守費用|内訳と適正価格、払いすぎの見分け方

アーム代表の伊藤です。ホームページの保守費用に一律の相場はありません。適正かどうかは金額の高い安いではなく、毎月の作業の内訳を説明できるかで決まります。比べるなら、制作費と合わせた3〜5年の総額です。

この記事は、保守で利益を稼がないスタジオの立場から、最初に内訳の表と相場の見方を示し、払いすぎのサイン5つ、無理なく抑える方法3つの順で整理しています。

こんな方におすすめのコラムです

  • 月3万円の保守費を払っているが、何をしてもらっているか分からない
  • 解約したらサイトごと消えそうで、踏み切れない
  • 「この保守費は妥当か」と社内で聞かれて、答えられない
  • 更新は自社で済ませて、毎月の固定費を減らしたい

先に結論。保守費用は「内訳」で見る。相場はない

同じ月額1万円でも、サーバー管理・セキュリティ更新・修正対応まで含む1万円と、実態のない「安心料」の1万円があります。

金額の相場表と見比べるより、「毎月、何の作業に、どれだけの工数がかかっているのか」を保守会社に聞くほうが、払いすぎは正確に見つかります。この質問に答えられない契約は、その時点で見直しの候補です。

保守費用は、大きく次の項目に分解できます。自分の契約に何が含まれているか、照らし合わせてみてください。

項目

内容

性質

サーバー・ドメインの管理

契約更新、料金支払い、設定管理

固定・少額

CMS・システムの更新

WordPress本体・プラグイン等のアップデート適用

定期作業

セキュリティ対策

改ざん・不正アクセスの監視、SSL証明書の更新

定期・監視

バックアップ

データの定期保存と復旧手段の確保

自動化可能

軽微な修正・更新代行

テキスト差し替え、画像変更、お知らせ掲載など

変動・工数次第

障害対応

表示崩れ・サーバーダウン時の調査と復旧

突発

ここで重要なのは、項目によって手間のかかり方がまったく違うことです。サーバー・ドメインの管理やバックアップは仕組み化すればほとんど手間がかかりません。一方、更新代行や障害対応は実工数がかかります。

つまり、ホームページの保守費用の妥当性は「月額いくらか」ではなく「工数がかかる作業がどれだけ含まれているか」で決まります。

提示された月額を作業時間に割り戻して検算する手順はホームページの月額3万円は高い?|「何時間ぶんの仕事か」で料金を検算する方法にまとめています。

そのうえで、相場について正直にお伝えすると、要点は次の3つです。

  • 一律の相場はない。含まれる作業範囲がサービスごとにバラバラで、「月5,000円は安い」「月5万円は高い」という比較は、範囲を揃えない限り意味を持ちません。
  • 範囲で見る。静的なサイトでサーバー管理とバックアップ程度なら、保守の実工数は小さいはずです。CMSの更新・監視・修正対応まで含むなら、そのぶんの工数が月額に乗るのは妥当です。
  • 総額で見る。制作費が異様に安く、保守費用が高めで長期契約という組み合わせは、保守で回収するビジネスモデルの可能性があります。制作費と保守費用は必ず3〜5年の総額で合算して比較してください。

ホームページの保守とは何を指すのか

公開したホームページを安全に表示され続ける状態に保つ、点検・更新・トラブル対応の作業です。集客や改善を指す「運用」とは性質が違い、1つの月額にまとまっていると費用の妥当性が見えにくくなります。

「保守」と「運用」を切り分ける

ホームページの保守とは、公開したホームページを安全に表示され続ける状態に保つための、点検・更新・トラブル対応の作業を指します。「保守管理」「維持管理」とも呼ばれます。

似た言葉の「運用」は、コンテンツの更新や集客改善など、ホームページを事業成果につなげるための活動を指すことが多く、保守(守り)と運用(攻め)は性質が異なります。

この2つが1つの月額にまとめられていると、費用の妥当性が見えにくくなるため、まず切り分けて考えるのがおすすめです。

明細がなくても、払いすぎは見分けられます

契約書も明細も手元にない状態から始められます。まず何を取り寄せればよいかをお伝えします。

いまの会社を替える前提では見ません。妥当ならそのまま続けたほうがいい、とお伝えします。

アーム代表 伊藤 悠希
代表伊藤 悠希

愛媛出身、東京在住。制作会社3社で約7年、コーポレートサイトからEC・SaaS・管理画面・官公庁サイトまで担当し、デザイナー7名の品質管理も兼務。2024年6月に屋号「アーム(英名:aaam)」で独立。戦略設計からデザイン・実装、公開後のグロースまでをひとりで一気通貫に担う。

いまの会社を替えるつもりはありません

替える話にはしません。聞くのは1つ、毎月どの作業に何時間かかっているかです。そこを答えられる契約なら、金額が高めでも妥当です。

解約したら、サイトごと消えそうで踏み切れません

まず名義を確認してください。ドメイン・サーバー・データが誰の名義か。貴社名義ならいつでも動けます。業者名義なら、動く前に移す順番があります。

明細も契約書も、手元にありません

請求額と、この1年で実際に依頼した回数。この2つだけで、払いすぎているかの見当はつきます。契約書はそのあとで探せば足ります。

保守を切ったあと、自社で回せる自信がありません

全部を切る話ではありません。削るのは使っていない代行枠で、セキュリティ更新とバックアップは残します。ここを止めると、復旧費のほうが高くつきます。

保守費用の「払いすぎ」を見分ける5つのチェック

ホームページの保守費用を払いすぎていないかは、次の5つで確認できます。1つでも当てはまったら、契約内容の確認をおすすめします。

チェック1

内訳を質問して、答えが返ってこない

「毎月どんな作業をしていますか」と聞いて、具体的な作業内容と頻度が返ってこない保守契約は危険信号です。誠実な保守会社なら、作業ログや月次の報告を出せます。

チェック2

作業報告・レポートが一度も来ない

契約以来、報告を受け取った記憶がないなら、実態として何も行われていない可能性があります。「何かあったときのための待機料」という説明なら、その待機で何がカバーされるのかを確認してください。

チェック3

更新をほとんど依頼していないのに、更新代行費を含む月額を払っている

更新代行は使った分だけ価値がある項目です。年に数回しか更新しないのに毎月の更新枠に費用を払っているなら、都度見積もりへの切り替えで安くなる場合があります。

チェック4

解約条件が重い(長期縛り・違約金)

数年単位の契約期間や中途解約の違約金は、サービスの質ではなく契約で顧客をつなぎ止める構造です。保守の品質に自信がある会社ほど、縛る必要がありません。

チェック5

解約するとホームページ自体が使えなくなる

独自CMS・業者名義のサーバーやドメインで運用されている場合、解約=サイト消滅になりかねません。これはロックインと呼ばれる構造で、保守費用の交渉力を根本から奪います。ドメイン・サーバー・データの名義と所有権は、今すぐ確認する価値があります。

ホームページの保守費用を抑える方法

ホームページの保守費用は、「自社でできることを自社でやる」設計にすると無理なく抑えられます。

方法1

更新作業はノーコードCMSで内製化する

お知らせの掲載やテキストの差し替えといった日常の更新は、StudioやFramer、WordPressなどの汎用CMSで作られたホームページなら自社で完結できます。

更新のたびに依頼料を払う構造から抜けるだけで、保守費用の変動部分は大きく減ります。アームの制作でも、公開後の日常更新はお客様自身ができる状態で引き渡すことを基本にしています。

自社更新の体制づくりはホームページを自社で更新できる体制にしたいでも詳しく解説しています。

方法2

静的なサイトなら、保守の範囲自体を小さくできる

問い合わせフォームと数ページで構成されたシンプルなサイトなら、そもそも保守で行う作業は多くありません。サイトの構造をシンプルに保つことは、それ自体が保守費用の削減になります。

削らない

セキュリティと復旧手段は残す

一方で、セキュリティ更新とバックアップだけは削らないでください。CMSやプラグインの更新を止めると、改ざんや不正アクセスの入り口になります。

放置されたホームページが攻撃を受けると、復旧費用は毎月の保守費用より高くつき、信頼の損失はさらに大きくなります。

中小企業のセキュリティ対策の考え方は、IPA(独立行政法人情報処理推進機構)が公開している中小企業の情報セキュリティ対策ガイドライン(第4.0版・2026年3月公開)が参考になります。

削ってよいもの

工数の小さい項目の仕組み化と、使っていない代行枠の見直し

残すもの

セキュリティ更新とバックアップ。守りの土台は削らない

運用を作業と判断に分けて、どの体制で回すかを決める考え方は、ホームページは、作ったあと誰と回すのか|運用を「作業」と「判断」に分けると、頼む相手が決まるで整理しています。

アームの保守費用の考え方

参考として、アームがホームページの保守をどう設計しているかを書いておきます。方針は1つで、保守費用でお客様をつなぎ止めないことです。

  • 保守契約は任意。制作だけで終わっても問題ありません
  • 保守費用は月額固定ではなく、稼働時間ベースで透明化します
  • 解約は1ヶ月前の通告で自由。違約金はありません
  • ドメイン・サーバー・データはすべてお客様の名義・所有です
  • CMSはStudio、Framer、WordPressなど汎用的なものを使い、他社でも引き継げる構造にします

保守で長期の売上を確保するモデルは、事業者側には合理的ですが、お客様との対等な関係を壊します。「離れられるのに、選ばれ続ける」ことを目指すのが、アームの保守のスタンスです。料金の考え方の全体像はWeb制作の料金ガイドにまとめています。

保守費用の見直しについて相談する

現在の契約内容や明細を見ながらの壁打ちも歓迎です。乗り換えを前提にしない相談で構いません。

よくある質問

ホームページの保守費用の相場はいくらですか?

作業範囲がサービスごとに異なるため、一律の相場はありません。金額より「含まれる作業と工数」で判断してください。静的な小規模サイトなら保守の実作業はわずかで、CMS更新・監視・修正対応まで含むなら相応の工数が月額に乗ります。

ホームページの保守は必要ですか?

サイトの構造によります。CMSを使っているなら、セキュリティ更新とバックアップは必須です。誰がやるか(自社か外注か)は選べますが、やらない選択肢はありません。静的なシンプルなサイトなら、保守の範囲はかなり小さくできます。

保守契約をしないとどうなりますか?

すぐには何も起きませんが、CMSの更新が止まるとセキュリティの穴が蓄積し、改ざん・不正アクセスのリスクが上がります。トラブル時に頼る先がなく、復旧に時間と費用がかかる点もリスクです。契約しない場合も、更新とバックアップを自社で回す体制は用意してください。

保守費用の勘定科目は何ですか?

契約内容によって扱いが変わるため、顧問税理士や会計士に確認するのが確実です。この記事では会計処理の助言はできませんが、判断材料として保守会社に作業内訳を出してもらうと話が早く進みます。

今の保守契約を解約して、他社に乗り換えられますか?

契約書の解約条件と、ドメイン・サーバー・データの名義を確認してください。自社名義で汎用CMSなら乗り換えは容易です。業者名義や独自CMSの場合は、移行の設計が必要になるので、乗り換え先に現状を伝えて相談するのが安全です。

まとめ。保守費用は「内訳」と「総額」で見直す

保守費用が適正かどうかは金額ではなく、内訳を説明できるかで判断します。払いすぎのサインは「内訳不明・報告なし・使っていない代行枠・重い解約条件・ロックイン構造」の5つ。

抑えるなら日常更新の内製化から始め、セキュリティとバックアップは削らないでください。一度見直せば毎月効き続ける固定費なので、まずは現在の契約の内訳を確認するところから始めてみてください。

ホームページの保守費用について相談する

「この契約、妥当ですか」という漠然としたご相談からで大丈夫です。

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その保守費用が何の対価か、確かめませんか

明細がなくても、払いすぎは見分けられます

契約書も明細も手元にない状態から始められます。まず何を取り寄せればよいかをお伝えします。

いまの会社を替える前提では見ません。妥当ならそのまま続けたほうがいい、とお伝えします。

アーム代表 伊藤 悠希
代表伊藤 悠希

愛媛出身、東京在住。制作会社3社で約7年、コーポレートサイトからEC・SaaS・管理画面・官公庁サイトまで担当し、デザイナー7名の品質管理も兼務。2024年6月に屋号「アーム(英名:aaam)」で独立。戦略設計からデザイン・実装、公開後のグロースまでをひとりで一気通貫に担う。

いまの会社を替えるつもりはありません

替える話にはしません。聞くのは1つ、毎月どの作業に何時間かかっているかです。そこを答えられる契約なら、金額が高めでも妥当です。

解約したら、サイトごと消えそうで踏み切れません

まず名義を確認してください。ドメイン・サーバー・データが誰の名義か。貴社名義ならいつでも動けます。業者名義なら、動く前に移す順番があります。

明細も契約書も、手元にありません

請求額と、この1年で実際に依頼した回数。この2つだけで、払いすぎているかの見当はつきます。契約書はそのあとで探せば足ります。

保守を切ったあと、自社で回せる自信がありません

全部を切る話ではありません。削るのは使っていない代行枠で、セキュリティ更新とバックアップは残します。ここを止めると、復旧費のほうが高くつきます。

アーム代表 伊藤 悠希

代表伊藤 悠希

アームは、東京・三軒茶屋を拠点に活動している個人のデザインスタジオです。