世間ではAIとデザインの話題が盛り上がっています。気にはなりつつも、毎日の仕事に打ち込んでいると、なかなか考えをまとめる時間が取れませんでした。
このページを機に、アームとしてのスタンスを整理してみます。
AIで変わったこと、変わらないこと
手を動かす時間が減り、対話の時間が増えた
AIのおかげで、ワイヤーフレームやプロトタイプを素早く形にできるようになりました。以前なら数日かかっていた作業が、数時間で終わることもあります。
では、空いた時間で何をしているか。クライアントとの対話です。
「なぜこのプロダクトを作るのか」「誰に届けたいのか」「届いた人にどう感じてほしいのか」。この問いを一緒に深掘りする時間が増えました。私たちにとっては、これが一番大事な仕事です。
変わったこと
- アイデア出しのスピードが劇的に向上
- 定型作業の効率化
- プロトタイプの高速作成
- 試行錯誤のサイクルが早くなった
変わらないこと
- 「誰に、何を、なぜ伝えるか」の戦略設計
- ビジネス文脈を理解した判断
- クライアントとの対話と合意形成
- 最終的な品質への責任
AIが得意なこと、私たちが得意なこと
役割分担が明確になった
AIは速く、大量に形にするのが得意です。私たちは文脈を理解し、「クライアントらしいもの」を一緒に考えるのが得意です。
競合がどこで、クライアントの強みは何で、ユーザーは何に困っていて、どんな体験を届けたいのか。この文脈を踏まえて「だからこのデザインにした」と説明できること。それが私たちの役割です。
私たちが担う領域
- 文脈の理解: クライアントのビジネス、競合環境、組織文化、歴史を踏まえた判断
- 一貫性の担保: ブランドとしての統一感を保ち、ブレない軸を通す
- 責任の所在: 最終責任は人が持つ
- 対話と合意形成: 要件を一緒に整理し、納得感のある形に着地させる
アームのAI活用スタンス
積極的に使う。ただし、道具として。
私たちの方針
1. 効率化に活用する
- ワイヤーフレームやプロトタイプ作成の高速化
- アイデア発想の補助、リサーチの効率化
- AIで「量」を出し、人が「質」を見極める
2. 判断は人間が行う
- AIの出力は「素材」として扱う
- 最終的な品質と方向性は、必ず人が決める
- 「なぜこれを選んだか」を説明できる状態にする
3. 透明性を保つ
- AI活用の有無について、ご質問いただければお答えします
- AI生成物をそのまま納品することはありません
これからの協働のかたち
作る時間が減り、対話の時間が増えた
AIのおかげで、形にするスピードは上がりました。その分、「なぜ作るのか」「誰に届けたいのか」を一緒に考える時間が増えています。
道具は変わっても、一社一社と深く関わるスタンスは変わりません。
手放した先で機能するデザインを
手放した先で、ちゃんと機能する。そんなデザインも目指しています。
ガイドラインを整備する、運用ルールを言語化する、社内で判断できる基準を残す。最終的にクライアントだけで回せる状態を一緒に作る。それが、私たちの目指すゴールです。