
アーム代表の伊藤です。
「更新代行の料金はこれくらいが相場のはず」と、金額を疑わずに契約を続けている方は少なくありません。実際に自分で更新作業をしてみて、払ってきた金額の重さに気づいたという声も見かけます。
ホームページ更新代行の料金相場は、スポット依頼で1件数千円〜3万円前後、月額定額で月1万〜8万円前後です(作業量の上限つきが一般的)。この金額が高いか安いかは、相場と比べるだけでは分かりません。
分かるのは、月に何回・何分の更新をしているかを自分の数字に置き換えたときです。この記事は、その換算から内製化との分岐点までを1本の計算で示します。
更新代行の料金相場は、3つの型で決まる
- スポットは数千円〜3万円/件
- 月額定額は月1万〜8万円が目安
- 確認点は上限と最低契約期間
ホームページ更新代行の料金体系は、大きく3つの型に分かれます。まず下の表で、いま払っている契約(または見積もり)がどの型かを決めてください。
料金の型 | 相場の目安 | 向いているケース |
|---|---|---|
スポット型(都度依頼) | 数千円〜3万円前後/1箇所・1件 | 更新が年数回しかない |
月額定額型 | 月1万〜8万円前後(作業時間・回数の上限つき) | 毎月コンスタントに更新がある |
時間単価型 | 5,000円〜1万円前後/時間 | 作業量が読めない、内容が不定形 |
金額を見るときの注意点は2つです。1つ目は、定額プランの「上限」の確認。月2回まで、月4時間までのような上限があり、超過分は追加請求になります。2つ目は、最低契約期間。年契約の縛りがあると、更新が減った月も費用は下がりません。
そしてもう1つ、見落とされがちな視点があります。どの型でも、依頼のたびに「依頼文を書き、戻りを確認する」というお客様側の手間が残ることです。1行の修正でも、メールの往復に15分かかるなら、それも実質のコストです。
この記事の料金表記について
ホームページ更新代行の料金は、公的な統計がある領域ではないので、正確には各社の料金表の分布です。本記事の金額は、アームがお客様の既存契約や相見積もりで見てきた範囲の目安です。契約前に、各社の料金表で作業量の上限と最低契約期間を確認してください(2026年9月18日確認)。
更新代行とは。保守との違いから整理する
- 更新代行は依頼量に応じる作業
- 保守はサイトを安全に動かす基盤管理
- 契約書でどちらか確認するのが出発点
更新代行は依頼の量に応じて発生する作業、保守はサイトを安全に動かし続ける基盤管理です。いま払っている月額が3つのどれに当たるのかを契約書で確認するのが、料金を見直す出発点になります。
更新代行・保守・運用代行の3つの違い
ホームページ更新代行とは、サイトの文言修正・画像差し替え・お知らせ掲載といったコンテンツの更新作業を、外部の業者が代わりに行うサービスを指します。「ホームページ運用代行」と呼ばれることもあります。
混同されがちな「保守」はサーバーやCMSの安全を守る技術的な管理のことで、役割がまったく違います。
種類 | 中身 | 性質 |
|---|---|---|
更新代行 | テキスト修正、画像差し替え、お知らせ・実績の追加 | 依頼の量に応じて発生する作業 |
保守 | サーバー・ドメイン管理、CMS更新、バックアップ、障害対応 | サイトを安全に動かし続ける基盤管理 |
運用代行 | 更新に加え、アクセス解析や改善提案まで | 成果改善を含む広い契約 |
「保守費を払っているのに更新は別料金」が起きる理由
この2つの違いが曖昧なまま契約すると、「保守費を払っているのに更新は別料金だった」というすれ違いが起きます。実際の相談でもよく聞く行き違いです。
いま払っている月額が3つのどれに当たるのか。まずここを契約書で確認するのが、料金を見直す出発点になります。保守側の費用の考え方はホームページの保守費用|内訳と適正価格、払いすぎの見分け方で詳しく解説しています。
ホームページ更新代行は、本当に必要か。作業の棚卸しから始める
- 内訳は定型更新と構造更新の2種類
- 定型更新はノーコードCMSで自分でできる
- 古いサイトは定型更新すら業者要る
ホームページ更新代行を検討する前に、直近1年の更新依頼を書き出してみてください。アームがこの棚卸しをお手伝いすると、内訳はたいてい2種類に分かれます。
- 定型更新: お知らせの追加、営業日の変更、写真の差し替え、実績の追加。判断が要らない作業
- 構造更新: ページの新設、デザイン変更、導線の見直し。設計の判断が要る作業
よくある誤解を1つ。「ホームページの更新には専門知識が必要」。これは半分だけ正しい認識です。構造更新には確かに専門性が要ります。しかし定型更新は、いまのノーコードCMSなら、ワープロが使える方なら十分に自分でできます。
ブログを書ける人がサーバーの知識を持っていないのと同じで、「書く・差し替える」と「作る・直す」は別のスキルなのです。
問題は、古い作りのサイトだと定型更新すら業者を通さないと触れないことです。この場合、毎月の代行費は「更新の対価」というより「触れないサイトを持ち続けるコスト」に近くなります。
その更新、月に何回・何分か。ホームページ更新代行と内製、どちらが得かは回数と時間で決まる
- 代行の時間単価はおよそ5,000円〜8,000円
- 内製の時間コストは時給換算で見る
- 止まる日数分は機会損失として別に乗る
更新代行の料金相場を眺めても、自社にとって得かどうかは分かりません。分かるのは、月に何回、1回あたり何分の更新をしているかを自分の数字に置き換えたときです。
月額プランの多くは、金額の裏に想定作業時間があります。ホームページ制作・保守を手がけるファーストネットジャパンが公開している更新代行の料金表では、月額2万〜3万円が月3〜5時間、月額5万〜10万円が月8〜20時間の目安とされています(出典: ファーストネットジャパン「ホームページ更新代行・修正代行」・2026年9月18日確認)。時給に換算すると、代行の時間単価はおよそ5,000円〜8,000円です。
代行の時間単価と、自社の時給を並べる
この単価を、自社で更新した場合の時間コストと比べます。月給30万円の担当者が月1時間だけ更新に使うなら、時給換算は約1,900円です(月給を160時間で割った単純計算で、社会保険料などの間接費は含みません)。代行の時間単価より安く、更新頻度が低いうちは自社対応のほうが安く済みます。
逆に、月10時間を超えるような更新が続くなら、担当者の本来業務を圧迫する分の機会損失のほうが大きくなります。どちらが得かは更新の絶対量ではなく、その時間を担当者の本業と比べてどちらが高くつくかで決まります。
止まっている日数がそのまま、機会損失になる
依頼から反映までにかかる日数は、そのまま情報が古いままである日数です。採用ページの募集要項が古ければ応募の窓口が止まり、キャンペーンページの公開が遅れれば販促期間がその分だけ目減りします。この日数分の損失を月額の中に含めて考えているかが、代行と内製化のどちらが得かを分ける、もう1つの軸です。
「相場だから」と疑わずに払ってきた金額ほど、計算すると印象が変わる
公開されている相談や投稿を見ていると、長年「これが相場だから」と契約を続けてきた方が、事情があって初めて自分で更新作業に触れてみたとき、「実際の作業量はこんなに小さかったのか」と驚く声が見つかります。相場という言葉は、疑わなくていい理由にはなっても、正しい金額の理由にはなりません。月の回数と時間を数えるこの計算は、その「疑わなかった前提」を確かめる作業でもあります。
月2万円の更新代行費、3年で72万円になる前に内製化と比べる
- 月2万円の代行は3年で72万円
- 内製化は3年で60万〜115万円前後
- 自分で営業時間を直せた実例も
前節の時給換算に加えて、更新代行と内製化のどちらが得かを3年の総額でも比べます。単純計算の例を示します。
選択肢 | 費用構成 | 3年総額 |
|---|---|---|
更新代行(月2万円) | 初期0円+月2万円 | 72万円 |
更新代行(月4万円) | 初期0円+月4万円 | 144万円 |
内製化(Studioなどでサイトを作り直し) | 初期50万〜100万円+月数千円 | 60万〜115万円前後 |
数字の上では、月2万円の代行費なら3年でサイトを1回作り直せる計算になります。もちろんこれは定型更新が中心の場合の話で、毎月プロの判断が要る更新が多いなら、代行の価値は十分あります。
実際にあった、依頼メールへの腰の重さ
アームの実案件でも、この分岐を実感する場面がありました。Studioでサイトを作り直したお客様が、納品の翌週に「営業時間の変更、自分で直せました。今までは依頼メールを書くだけで腰が重かった」と連絡をくださったのです。
金額以上に、「即日直せる」こと自体がストレスの解消になっています。営業日程やキャンペーンをタイムリーに出せることは、機会損失の削減でもあります。
Studioでの自社更新がどこまで現実的かは、次の記事で詳しく書いています。
更新代行が向いているケース、内製化が向いているケース
- 代行向きは設計判断が毎回要る更新
- 内製化向きは定型更新中心で即時公開ニーズ
- 2025年版中小企業白書はDX人材不足を指摘
どちらが正解かは会社の状況で変わります。判断の目安を対で示します。
更新代行が向いているケース
- 更新の大半がページ新設やデザイン調整で、設計判断が毎回必要
- 更新頻度が高く、社内に担当を置くと本業を圧迫する
- 現在のサイトが数年内にリニューアル予定で、いま作り直す投資が合わない
内製化が向いているケース
- 更新の大半がお知らせ・実績・写真などの定型更新
- 「すぐ載せたい」情報が多く、外注の待ち時間が機会損失になっている
- 更新費を毎月の固定費として削減したい
中小企業のデジタル活用では、そもそも人とお金の制約が大前提です。
費用と人材の制約は、中小企業庁の調査でも共通している
中小企業庁の2025年版中小企業白書でも、デジタル化の取組段階を問わず「費用の負担が大きい」「DXを推進する人材が足りない」と回答する事業者の割合が高いことが示されています。だからこそ、限られた予算を「毎月の作業外注」に使うか「触れる仕組みへの一度の投資」に使うかは、意識して選ぶ価値のある分岐です。
運用を作業と判断に分けて、どの体制で回すかを決める考え方は、次の記事で整理しています。
更新代行を頼むと決めたら、契約前に確認する4点
- 確認点は範囲・納期・所有権・解約の4つ
- 3つ目と4つ目は所有権と解約条件
- アームは解約1ヶ月前・違約金なし
ホームページ更新代行を選ぶ場合は、契約前に次の4点を確認してください。
- 作業範囲の定義。「軽微な修正」の線引きが書面で明確か
- 納期の目安。依頼から反映まで何営業日か
- データの所有権。サイトのデータ・サーバー・ドメインの契約名義が自社にあるか
- 解約条件。最低契約期間と、解約時のデータ引き渡しの扱い
所有権と解約条件が、業者を変えられるかを左右する
とくに3つ目と4つ目は重要です。更新代行の契約が実質的な囲い込みになっていて、業者を変えたくてもサイトごと人質になっているご相談を、実際に何度も受けてきました。ちなみにアームは、保守や運用でロックインしない方針を公式に掲げています。解約は1ヶ月前通告・違約金なし・データとドメインはお客様の所有です。この形は業界標準ではないからこそ、契約前の確認をおすすめします。
いまの契約の見直しから、内製化できるサイトへの作り直しまで、状況の整理からで構いません。支援内容はホームページを自社で更新できる体制にしたいで公開しています。初回ヒアリング(30〜60分)は無料です。ホームページの更新体制について相談するからご連絡ください。
よくある質問
ホームページ更新代行の料金相場はいくらですか?
スポット依頼で数千円〜3万円前後/件、月額定額で1万〜8万円前後が、実務でよく見る範囲です。定額プランは作業量の上限と最低契約期間を必ず確認してください。
1回だけの更新でも頼めますか?
スポット型を用意している業者なら可能です。ただし1回あたりの単価は定額より割高になるのが一般的なので、年間の依頼回数を数えてから型を選ぶのが得策です。
更新代行と保守はセットで契約すべきですか?
別物として考えてください。保守はサイトを安全に動かす基盤管理で、ほぼすべてのサイトに必要です。更新代行は作業の外注で、更新頻度によっては不要です。セット契約自体は悪くありませんが、内訳が分離して書かれていない契約は避けた方が安全です。
WordPressのサイトでも自社更新に切り替えられますか?
可能ですが、WordPressは更新画面の自由度が高いぶん、担当者の習熟とセキュリティ管理の負担が残ります。定型更新の内製化が目的なら、StudioのようなノーコードCMSへの作り直しも含めて比較することをおすすめします。
内製化すると、プロの視点が入らなくなりませんか?
その懸念は正しいです。おすすめは「定型更新は自社、構造更新はプロ」の分業です。アームでも、サイトはお客様が日々更新し、導線の見直しやページ追加の設計だけを都度ご相談いただく形が長続きしています。
月に何回・何分の更新なら、内製化のほうが得ですか?
目安は、更新にかかる時間の時給換算が代行の時間単価(およそ5,000円〜8,000円)を下回るかどうかです。月10時間を超えて本業を圧迫するようなら、代行でも内製化でも固定費として重くなるため、更新の範囲自体を見直す段階です。
今払っている代行費用が、相場より高いか判断する方法はありますか?
相場と比べるだけでは判断できません。月に何回・何分の更新を依頼しているかを書き出し、代行の時間単価(およそ5,000円〜8,000円)に置き換えてください。想定より少ない作業量に高い金額を払い続けていたと、初めて気づく方は少なくありません。
更新代行の料金は、回数と時間を数字にしてから内製化と比べると迷わない
ホームページ更新代行の料金相場は、スポットで数千円〜3万円前後、定額で月1万〜8万円前後です。ただし契約の前にやるべきは、月に何回・何分の更新をしているかを数字にすることです。代行の時間単価と、自社で対応したときの時給換算を並べれば、続けるべきか内製化すべきかは計算で決まります。定型更新が大半なら、月々の代行費を3年分積むより、自分で触れるサイトに作り直す方が総額で安くなる場合があります。
更新費は毎月積み上がる固定費なので、「今の契約は、何に、いくら払っているのか」を一度書き出すことから始めてみてください。その書き出しの途中で、頼んでいる相手と連絡が取れなくなっていると分かった場合は、金額の検算より先にやることがあります。





