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Web制作・発注

制作会社と連絡が取れない|止まると痛いのは、サイトより会社のメールです

制作会社と連絡が取れない|止まると痛いのは、サイトより会社のメールです

アーム代表の伊藤です。
制作会社と連絡が取れなくなったとき、最初に押さえるのはサイトのデータではなくドメインの名義と有効期限です。ドメインが手を離れると、Webサイトと会社のメールが同時に使えなくなります。この記事では、症状ごとに何をどの順で手当てするかまでを整理します。

こんな方におすすめのコラムです

  • 担当者にメールを送っても返信がなく、電話も留守番電話のまま
  • 保守費を毎月払い続けているのに、もう1年以上サイトを更新できていない
  • 契約書を探したら、ドメインの名義欄が空白だった
  • 別の会社に移りたいと伝えたら、データは渡せないと言われた

確認する順番は、失うと痛い順に決まっています

連絡が取れないと分かった日にやることは6つです。多くの方はサイトのデータから手を付けますが、先に効くのはドメインとメールのほうです。データは最悪お金で作り直せますが、会社のメールアドレスは作り直せません

確認するもの

失うと何が起きるか

自分で確認できるか

ドメインの名義と有効期限

サイトとメールが同時に止まる

Whoisで今すぐ見られる

メールの受信経路

見積もり依頼も請求書も届かなくなる

社内の設定画面か管理会社に確認

サーバーの契約者と支払い

サイトが表示されなくなる

引き落とし先から辿れる

サイトのデータ一式

作り直しの費用が発生する

相手の協力か新しい制作会社が要る

解析とSearch Consoleの管理者

過去の実績データが戻らない

相手からの招待が要る

契約書の移管条件と著作権

移れるかどうかが決まる

手元の契約書で読める

右列の記号は、相手の協力なしで今日中に確認できるかどうかで付けています。◎は自分だけで完結するもの、×は相手か第三者の手が要るものです。

この記事で扱わないこと

解約できるか、違約金を払う義務があるか、著作権が誰にあるかは法的な判断です。契約の書きぶりとそれまでの経緯で結論が変わるため、この記事では断定しません。判断が要る場面では、記事の後半にまとめた相談先へ持ち込んでください。

連絡が取れないまま置いておくと、毎月いくら払い続けることになるのか

止まっているのはサイトの更新だけで、費用は止まっていません。保守費の引き落としは今月も走っています。動かないサイトの保守費は、止まった機械のリース料と同じで、払った分がどこにも積み上がりません。

発注する側の相談を読んでいくと、月2〜4万円を5年から7年払い続ける契約で、途中解約ができないという例が繰り返し出てきます。金額そのものは小さく見えますが、期間を掛けると総額は制作費を超えます

そして交渉が長引くほど、この固定費は乗り続けます。相手の返信を待っている月も、費用は発生しています。

ドメインまで失うと、支出の性質が変わります。会社のメールアドレスは、名刺にも請求書にも取引先の登録情報にも載っています。ドメインを取り戻せなかった日から、それを全部差し替える作業が始まります。これは制作費ではなく、事業を止めないための作業です。

あなたはどの状態か。症状別に、最初の一手が変わります

「連絡が取れない」と一口に言っても、打つ手は状態によって違います。自分がどれに当たるかを決めてから動いてください。

いまの状態

最初にやること

急ぎ具合

返信がない。廃業したかは分からない

Whoisでドメインの名義と有効期限を見る

期限が近ければ即日

廃業・倒産が確認できた

ドメインとサーバーの契約者を特定する

即日

連絡はつくが、対応してくれない

契約書の解約条項と移管の条件を読む

数日

移管を断られた

名義が自社なら自力で動ける。相手名義なら相談先へ

数日

誰が管理しているか分からない

Whoisとドメイン費用の請求履歴から辿る

即日

廃業や倒産が確認できた場合、破産手続きに入っていれば管財人が選任され、案内が出ることがあります。ただしその案内を待つ間もドメインの期限は進みます。待ちながら、確認だけは並行して進めてください

PLを動かしたい方、ぜひご相談ください

綺麗なサイトは誰でも作れる時代です。問われるのは、経営の数字にどう響くか。ワンマンスタジオの熱量とスピードで、事業をグロースさせます。

アーム代表 伊藤 悠希
代表伊藤 悠希

愛媛出身、東京在住。複数の制作会社でオンスクリーン領域のデザインを経験後、屋号「アーム(英名:aaam)」で独立。戦略設計からデザイン・実装、公開後のグロースまでをひとりで一気通貫に担う。

他のスタジオとの決定的な違い

課題を聞いた本人が、設計から実装、公開後の数字まで担当します。境界を1つ越えるごとに意図が1割薄まるとすれば、4回渡ったあとに残るのは6割ほど。伝言ゲームが0回なので、雑談でこぼれた本音まで画面に残ります。見積もりには工程間の伝達と管理の人件費が入りません。

ワンマンスタジオに頼む不安について

倒れたら止まります。これは消せません。だからアカウントは最初から貴社名義で作り、標準的な道具で作り、判断の記録を残して、いつでも他社へ引き継げる状態にしています。一度に大量には作れません。24時間の監視もできません。合わない場合は初回の面談でそう申し上げます。

できないことの一覧は、「大量には作れませんし、倒れたら止まります」のページに書いています。

アームがやらないこと
  • 囲い込み。名義もデータも引き継ぎ資料も、すべてお渡しします
  • 一式見積もり。工程ごとに金額と内訳を出します
  • 進め方の押し付け。いまの運用に近い導線を優先し、変える箇所を絞ります
  • 作って終わり。公開後の数字を見て、改善まで続けます
  • 合わない案件を引き受けること。大量生産や、できないことは先にお伝えします

ここからは、上の表で最初の一手に挙げた確認を、順番に見ていきます。

ドメインの名義は、今日のうちに確認できます

ドメインの登録情報は公開されているので、相手の協力がなくても調べられます。レジストラの検索窓に自社のドメインを入れると、登録者名と有効期限が出ます。

見るのは2つだけです。登録者が自社になっているか、有効期限がいつかです。

名義の状態

意味すること

自社名義になっている

相手が対応しなくても、自分で更新も移管もできる

制作会社の名義になっている

更新も移管も相手の手が要る。ここが交渉の焦点になる

代理公開で分からない

登録しているレジストラに、自社が権利者であることを示して問い合わせる

有効期限が近い場合は、名義の確認より先に更新できるかを見てください。期限を過ぎると、選べる手が減ります。

期限を過ぎても、すぐ消えるわけではありません

失効した瞬間に第三者のものになるわけではなく、猶予はあります。ただしその猶予期間は「まだ復活できるが、もう動いていない」状態です。ここを誤解すると、まだ大丈夫だと思っている間にメールが止まります。

ドメインの種類

期限切れ後の扱い

.com などのgTLD

削除後30日間はRedemption Grace Period。この間レジストリはDNSの名前解決を停止する。その後5日間のPendingDeleteを経て抹消

汎用JP・都道府県型JP

有効期限切れの翌日から1か月間(月末まで)が回復可能な期間。回復されなければ登録情報が削除される

この表の根拠と時点

gTLDの扱いはICANNのRedemption Grace Periodの説明Expired Domain Deletion Policy、JPドメイン名の扱いはJPRSのJPドメイン名のライフサイクルによります(2026年8月30日確認)。

期限切れ直後の扱いは登録した事業者ごとに違い、ICANNの規定でも各社が削除の時期を登録者へ通知することになっています。自社のドメインについては、契約している事業者の案内を確認してください。なお回復には手数料がかかる場合があります。

会社のメールは、サイトより先に事業へ効きます

ドメインが止まると、Webサイトと同時にそのドメインのメールも止まります。同じ仕組みの上に乗っているからです。

相談を受けていて感じるのは、多くの方が心配しているのはサイトのほうだ、ということです。ただ、サイトが1日見えなくても事業は止まりませんが、メールが止まった日から見積もり依頼も請求も届きません。取引先には、届かなかったことすら伝わりません

先に手を打つとすれば、次の3つです。

  1. いまメールがどこで受信されているか、設定画面を開いて控えておく
  2. 問い合わせフォームの通知先など、失うと困る受信を別のアドレスにも届くようにしておく
  3. 移管する場合に、切り替えの前後でメールが届かない時間がどれくらい出るかを、移管先に確認する

3つ目は見落とされがちです。移管そのものは進んでも、切り替えの当日に受信が抜けることがあります。先に決めておけば、その日は電話を使うという判断ができます

サイトのデータとサーバーをどう確保するか

相手の協力が得られないときに、自分の側でできることから並べます。

サーバーの契約者を特定する

サーバー費用が自社の口座から引き落とされていれば、契約者は自社である可能性が高く、事業者に問い合わせれば管理画面を取り戻せることがあります。制作会社の一括契約に相乗りしている場合は、相手の契約なので同じようにはいきません。まず請求の経路を辿ってください。

いま公開されているものを保存する

管理画面に入れなくても、公開されているページはブラウザから保存できます。文章と画像が手元にあれば、作り直すときの原稿になります。完全な復元ではありませんが、ゼロから書き起こすのとは費用が変わります。

ソースとCMSの中身は、専用の道具が要ります

ページ数が多い場合や、CMSで管理している記事がある場合は、手作業での保存は現実的ではありません。この段階まで来たら、次に頼む制作会社に「いまの状態からどこまで引き継げるか」を最初に聞いてください。引き継げる範囲で見積もりが変わります。

解析とSearch Consoleは、放っておくと戻りません

データそのものより、管理者権限が相手のアカウントに紐づいたままになっていることが問題になります。

アクセス解析

制作会社のアカウントで作られている場合、権限を移すには相手の操作が要ります。新しく作り直すことはできますが、過去のデータは引き継げません。何年分の実績が消えるかを先に把握しておくと、交渉の優先順位を決めやすくなります。

Search Console

こちらはドメインの所有を証明できれば、自社で新しく登録し直せます。ドメインが自社名義であることが前提になるので、先ほどの名義確認がここでも効いてきます。

そのほかのアカウント

広告、フォーム、予約システム、SNSの連携など、サイトに紐づく外部サービスは意外と多く残ります。請求明細を1年分さかのぼると、把握していなかった契約が見つかることがあります。

契約書は、3か所だけ先に読んでください

全文を読む必要はありません。移れるかどうかを決めるのは、次の3か所です。

契約期間と解約の条項

自動更新になっているか、解約の申し出をいつまでにする必要があるか、中途解約時の扱いがどう書かれているかを見ます。ここが空白か曖昧な場合は、それ自体が交渉の材料になります。

移管とデータ引き渡しの条項

契約終了時にデータをどう扱うかが書かれているかを見ます。書かれていないことも多く、その場合は「書かれていないから渡さなくてよい」とも「渡す義務がある」とも即断できません。ここは判断が割れる部分です。

著作権と利用許諾

制作物の著作権が制作会社に残る契約は珍しくありません。ただし著作権が相手にあることと、貴社がそのサイトを使い続けられるかは別の話です。利用許諾がどう書かれているかまで読まないと、結論は出ません

自分で抱えずに、持ち込める相談先があります

法的な判断や、相手との交渉が必要な段階になったら、次のどこかに持ち込んでください。

公的窓口

消費生活センター・中小企業向けの相談窓口

契約や取引のトラブルについて、無料で相談を受け付けています。高額な請求や、一方的な契約内容に不安がある段階で使えます。結論を出す場所ではありませんが、次にどこへ持ち込むべきかの整理ができます。

専門家

弁護士

解約の可否、違約金の妥当性、著作権の帰属について判断が必要になったら、ここが答えを出せる唯一の場所です。契約書と、これまでのやりとりの記録を揃えて持ち込んでください。記録は交渉の材料になるので、返信がない履歴も残しておきます。

事業者

ドメインのレジストラ・サーバー会社

名義の確認や、契約者としての権利の主張は、登録している事業者が窓口になります。自社が費用を払ってきた証拠を用意して問い合わせると、話が進むことがあります。

次の依頼先

新しい制作会社

技術的にどこまで引き継げるかの見立ては、実際に作業する側でないと出せません。相手と揉めている最中でも、並行して見立てだけ取っておくと、交渉の落としどころが決めやすくなります。

次に契約するときに決めておけば、同じことは起きません

いま起きていることの大半は、契約の時点で決めていなかったことが原因です。次に頼むときに、この4つを書面にしてください。

決めること

契約時に確認する一文

ドメインとサーバーの名義

登録者は自社にする。費用も自社から支払う

CMSの種類

他社でも引き継げる汎用のものを使う

保守契約の縛り

期間の縛りと違約金の有無、解約の通告時期を明記する

データの引き渡し

契約終了時に何をどの形式で渡すかを書いておく

この4つが押さえてあれば、相手と連絡が取れなくなっても、事業は止まりません。選ばれ続ける理由は、契約の縛りではなく仕事の中身で作るものだと考えています。

アームでも、データとドメインはお客様の所有、CMSは汎用のもの、保守契約は任意で解約は1か月前通告・違約金なしを標準にしています。

いま使っているツールごとの引き継ぎ手順はFramerやStudioで作ったサイトは、別の会社に引き継げるのかで、公開後に誰と運用を回すかはホームページは、作ったあと誰と回すのかで扱っています。

まとめ

制作会社と連絡が取れなくなったら、データより先にドメインの名義と有効期限を確認してください。ドメインが止まると、サイトと会社のメールが同時に使えなくなり、事業に先に効くのはメールのほうです。

そのうえで、自分がどの症状に当たるかを決めてから動きます。返信がないのか、廃業したのか、対応してくれないだけなのか、移管を断られたのかで、最初の一手は変わります。

そして次の契約では、名義・CMS・保守の縛り・データの引き渡しの4つを書面にしてください。ここを決めておけば、相手が誰であっても、事業が人質になることはありません。

よくある質問

制作会社が倒産したら、ホームページはすぐ消えますか

すぐには消えません。サーバーとドメインの契約が生きている間は公開され続けます。ただし契約者が制作会社になっている場合、更新されなければ期限とともに止まります。まず契約者が誰かを確認してください。

ドメインが制作会社の名義でも、取り戻せますか

相手が応じれば移管できます。応じない場合は交渉になり、契約内容によって結論が変わります。自社が費用を払ってきた記録は材料になるので、請求履歴を揃えておいてください。判断が要る段階では弁護士に持ち込みます。

データを渡せないと言われました。応じるしかないのでしょうか

著作権が相手にある場合でも、貴社がサイトを使い続けられるかは利用許諾の書きぶりで決まります。渡す義務の有無は契約と経緯で変わるため、ここは法的な判断が要ります。並行して、いま公開されているページの保存だけは進めておいてください。

返信がないだけで、まだ廃業したとは限りません。待つべきですか

待つのは構いませんが、確認は並行して進めてください。待っている間もドメインの有効期限は進みます。名義と期限を見るだけなら相手の協力は要らず、その日のうちにできます。

新しい制作会社に移ると、費用はどれくらいかかりますか

引き継げる範囲で大きく変わります。データが揃っていれば移管作業の費用で済み、何も残っていなければ作り直しになります。見積もりを取る前に、いま手元に何があるかを整理しておくと精度が上がります。アームの料金は料金ガイドにまとめています。

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綺麗なサイトは誰でも作れる時代です。問われるのは、経営の数字にどう響くか。ワンマンスタジオの熱量とスピードで、事業をグロースさせます。

アーム代表 伊藤 悠希
代表伊藤 悠希

愛媛出身、東京在住。複数の制作会社でオンスクリーン領域のデザインを経験後、屋号「アーム(英名:aaam)」で独立。戦略設計からデザイン・実装、公開後のグロースまでをひとりで一気通貫に担う。

こんな方はご相談ください
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倒れたら止まります。これは消せません。だからアカウントは最初から貴社名義で作り、標準的な道具で作り、判断の記録を残して、いつでも他社へ引き継げる状態にしています。一度に大量には作れません。24時間の監視もできません。合わない場合は初回の面談でそう申し上げます。

できないことの一覧は、「大量には作れませんし、倒れたら止まります」のページに書いています。

アームがやらないこと
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  • 一式見積もり。工程ごとに金額と内訳を出します
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アームは、東京・三軒茶屋を拠点に活動している個人のデザインスタジオです。