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BtoBサイトの改善|リードが増えない5つの原因と、リニューアル前に直す順番

BtoBサイトの改善|リードが増えない5つの原因と、リニューアル前に直す順番

アーム代表の伊藤です。
リードが増えない原因は5つで、直す順番は導線→信頼情報→知りたい情報→集客です。作り直しが必要なのは、情報設計やサイト構造が根本からずれている場合だけです。

リニューアルの前にまず改善を試したいのは、費用や期間だけの理由ではありません。大きな投資の判断を社内で説明できる状態にしておきたい、という理由も同じくらい大きいものです。

この記事は、最初の表で改善かリニューアルかを決め、次に5つの原因のどれに当たるかを確かめ、直す順番までたどれる構成にしています。

BtoBサイトの改善とリニューアル、必要なのは2つの状態だけ

  • 改善で足りるのは導線が弱い時
  • リニューアルは構造が根本からずれた時
  • 直す順は導線→信頼→情報→集客

原因が一部のページや導線にあるなら、BtoBサイトの改善で十分なことが多くあります。一方、構造や情報設計が根本からずれている場合は、リニューアルが必要になります。

サイトの状況

適した打ち手

流入はあるが、コンバージョン導線が弱い

改善(導線・CTAの見直し)

必要な情報やページが不足している

改善(コンテンツの追加)

情報設計やサイト構造が根本からずれている

リニューアル

基盤が古く、更新や拡張ができない

リニューアル

迷ったら、まずBtoBサイトの改善から試すのが安全です。小さく直して効果を確かめてから、必要に応じてリニューアルを判断します。

直す順番は導線→信頼情報→知りたい情報→集客です。受け皿を整えてから流入を増やすほうが、BtoBサイトの改善の効果を取りこぼしません。

BtoBサイトの改善とは、リニューアルより先に検討する範囲

BtoBサイトの改善とは、既存のBtoBサイトを土台に、商談につながる問い合わせという成果に結びつくよう中身を見直していくことです。見た目を新しくすることが目的ではありません

BtoBサイトの改善の中心にあるのは、情報の並び順

誰の、どんな課題を解決するBtoBサイトなのか。その情報が、知りたい順に、迷わずたどれる形で並んでいるか。この設計を整えることが、BtoBサイトの改善の中心になります。

BtoBサイトの「改善」と「リニューアル」、何が費用と期間を分けるか

BtoBサイトの改善は、今あるBtoBサイトを活かして、課題のある部分を直していく取り組みです。

リニューアルは、BtoBサイトを構造やデザインから作り直す、より大きな取り組みを指します。当然、費用も期間も大きくなります。

改善から試すべきなのは、原因を切り分ける前だから

大切なのは、最初から「リニューアルありき」で考えないことです。リードが増えない原因が一部のページや導線にあるなら、BtoBサイトの改善だけで成果が戻ることも少なくありません。まずは原因を切り分けることが先です。

どちらにも、できることとできないことがあります。BtoBサイトの改善とリニューアルを、メリットとデメリットの両面から並べておきます。

比較の観点

改善

リニューアル

メリット

費用と期間を抑えられる・小さく試して進められる

情報設計から作り直せる・基盤ごと入れ替えられる

デメリット

構造原因は解けない・継ぎ足しで一貫性が崩れる

費用と期間がかかる・数か月はリード改善が止まる

向いている状態

流入あり・特定ページや導線に原因あり

情報設計が根本からずれている・基盤が古く更新できない

BtoBサイトの改善で直すべき、リードが増えない5つの原因

  • AI検索を業務で使う人は約65%
  • 生成AI利用率は25.5ポイント上昇
  • フォームはまず必須項目を絞るのが先

「アクセスはあるのに問い合わせが増えない」とき、原因はBtoBサイトの中の決まった場所に潜んでいます。代表的な5つを見ていきます。

原因1

アクセスはあるのに、問い合わせの受け皿がない

流入を集めても、資料ダウンロードや問い合わせへの導線が弱ければ、リードにはなりません。BtoBサイトの各ページのどこにいても、次の一歩が見える状態になっているか。これが最初の確認ポイントです。

訪問をリードに変える率(コンバージョン率)は、この受け皿の設計で決まります。流入はあるのに問い合わせが増えない場合の具体的な直し方は、アクセスはあるのに、問い合わせにつながらないでも整理しています。

原因2

自社が言いたい順で、見込み顧客の知りたい順になっていない

自社が言いたい順に情報が並んだBtoBサイトは、見込み顧客の知りたい順とずれています。担当者がBtoBサイトを開いてまず思うのは、「結局、うちの課題は解決するのか」「自社でも使えるのか」です。

この問いにすぐ答えが返ってこないと、「ここは違うかもしれない」と感じ、離脱につながります。

原因3

上長や決裁者を説得する材料が、届く場所にない

BtoBの導入は、担当者一人では決まりません。立場の違う複数の人が、それぞれの目線でBtoBサイトを見ます。

担当者

候補を絞る

上長

候補を確認する

決裁者

稟議を通す

そのとき必要になるのが、導入事例や実績、料金の根拠といった「社内で他の人を説得できる材料」です。これらが会社情報ページの奥にしまわれ、サービスページやトップページから見えないと、信頼が伝わる前に離脱されてしまいます。

近年は、買い手がAIで候補を絞り込み、人が最後の裏取りにサイトへ来る流れも増えています。要約には載らない実体験や判断基準を、届く場所に置けているかが、これまで以上に問われます。

この変化は数字にも出ています。AI経由の情報収集が急拡大していることを、2つの調査結果で確認できます。

調査

分かったこと

時点・母数

トライベック調査2026

AI検索を業務で使う人は約65%

2026年6月公表・7,700人

総務省 情報通信白書

生成AI利用率26.7%→52.2%(25.5pt増)

2024→2025年度・20歳以上

  • 調査1: トライベック・ブランド戦略研究所「BtoBサイト調査2026」(2026年6月公表・2026年4月調査、有効回答7,700人、対象196サイト)
  • 調査2: 総務省「令和8年版 情報通信白書」(2026年発行、2024年度→2025年度の比較、調査対象がそろう20歳以上で比較)

2025年度調査は15〜19歳も対象に加えており、その15歳以上を母数にすると58.8%です。買い手が要約で候補を絞ったうえでBtoBサイトに来る前提に立つと、導入事例や料金の根拠を奥にしまっておく余裕はありません。

原因4

検討初期のリードを、問い合わせ一択で取りこぼしている

検討を始めたばかりの担当者の多くは、「まだ問い合わせるほどではないが、資料だけ見ておきたい」という温度感です。問い合わせは、検討が進んだ見込み顧客しか押しません。

受け皿

押す人の温度感

検討初期のリード

問い合わせだけ

検討が進んだ見込み顧客

取りこぼす

資料ダウンロード・無料相談もある

まだ問い合わせるほどではない層

軽い一歩で拾える

また、資料の段階で費用観や進め方の考え方に触れてもらえると、その後の問い合わせは前提のそろった、商談につながりやすいものになっていきます。

原因5

フォームの入力項目が多く、送信前に離脱されている

導線をたどってフォームまで来た見込み顧客が、入力項目の多さや分かりにくさで離脱するケースです。BtoBサイトのフォームは、部署名・役職・電話番号と項目を足したくなりますが、項目が増えるほど入力の負担は上がります。

まずは次の3つです。

  • 必須項目を、本当に必要なものだけに絞る
  • エラーの表示を分かりやすくする
  • 入力例を添える

フォームの見直し(※EFO。エントリーフォーム最適化と呼ばれます)は、流入を増やさずにリードを増やせる、費用対効果の高いBtoBサイトの改善です。

作り直す前に、BtoBサイトの改善で足りるかを見極める

  • 集客問題か設計問題かをまず切り分ける
  • 競合サイトは3社ほど開いて比べる
  • 目的は競合に似せず自社の言葉で埋める

リードが増えないからといって、すぐBtoBサイトを作り直すのは早計です。まず、改善で足りるのか、リニューアルが必要なのかを見極めます。

まず現状データで「どこで取りこぼしているか」を切り分ける

アクセス解析で、BtoBサイトへの流入はあるか、どのページで離脱しているか、コンバージョンまでの導線のどこで止まっているかを確認します。

「集客の問題」なのか「BtoBサイト内でリードに変える設計の問題」なのかを切り分けることが、改善の出発点です。集客そのものが伸び悩む場合の直し方はホームページで集客できない?訪問を14倍にしても問い合わせは比例しなかったで解説しています。

競合のBtoBサイトと比べて、判断材料が足りているかを見る

自社のBtoBサイトだけを眺めていても、改善の当たりはつきにくいものです。狙っているキーワードで上位に出てくる競合のBtoBサイトを3社ほど開き、自社と並べて確かめます。

比べるのは、デザインの好みではありません。見込み顧客が判断に使う材料が、自社に揃っているかという一点です。

比べる項目

見るところ

対応

導入事例

業種と規模が分かる形で載っているか

事例ページを作る。社名が出せなければ属性だけで示す

料金情報

費用の目安、または費用が変わる要因が書かれているか

金額が出せなくても、費用の考え方を1ページにまとめる

コンバージョンの選択肢

資料・相談・見積のうち、どれが用意されているか

問い合わせより軽い一歩を1つ追加する

検討初期向けの情報

課題の整理や進め方の解説があるか

初期の読者が読める解説コンテンツを足す

更新の形跡

事例やお知らせが動いているか

自社で回せる範囲に絞って更新の型を決める

目的は、競合に似せることではありません。足りない材料を、自社の言葉で埋めるための材料集めです。同じ構成をそのまま真似ると、読者から見て違いの分からないBtoBサイトが1つ増えるだけになります。

この切り分け自体が、稟議を通すための材料になる

この切り分けは、施策を決めるためだけの作業ではありません。「なんとなく古そうだから作り直したい」ではなく、どこで取りこぼしているかをデータで示した状態は、そのまま上長や決裁者への説明材料になります。

改善から先に試すのは、費用を抑えるためだけの判断ではありません。原因を切り分けずに大きな投資へ進み、成果が出なかったときに「なぜその判断をしたのか」を説明できない状態を避けるためでもあります。

BtoBサイトの改善はいくらかかり、何件のリードで回収できるか

  • 部分改修50万円〜、情報設計から90万円〜
  • 問い合わせ1件の期待粗利は18万円
  • 90万円の制作は5件増で回収できる

金額を決めているのは作業量ではなく、解こうとしている課題の難しさです。アームの場合は、現状の見立てだけなら無料、特定の画面や導線だけ直す部分改修は50万円〜、情報設計から作り直すなら90万円〜です(税別・2026年9月時点)。

BtoBサイトの改善に「相場」と呼べる固定値はない

BtoBサイトの改善に、業界共通の定価はありません。費用を集計した公的統計もないので、世に出ている相場の数字は、どれも各社が自社の受注実績から出したものです。

それでも金額に差がつく理由ははっきりしています。費用を決めているのは作業量ではなく、解こうとしている課題の難しさと、その市場で戦っている競合の強さです。

同じ10ページのサイトでも、競合が10社いる市場で選ばれる理由を作るのと、競合が2社の市場で情報を整理するのとでは、設計に必要な検討の量が変わります。

相見積もりの場で見てきた範囲では、金額が3倍違う見積もりが並ぶことは珍しくありません。ただしその差は、片方が高く吹っかけているからではなく、解こうとしている課題の範囲が違うことのほうが多いです。

ページ数と工数だけを並べても、この差は見えません。比べるなら、それぞれの見積もりが何を解く前提で作られているかを聞いてください。

アームの場合、BtoBサイトの改善はいくらか(2026年9月時点)

アームの料金を、改善で足りるケースとリニューアルが必要なケースの判断に、そのまま対応させて並べます。すべて税別で、下限の表記です。

いまの状態

打ち手

料金(税別)

どこで取りこぼしているかが分からない

UIクイック診断・改善提案

無料

検索とAIから流入が取れているか分からない

AI検索時代の流入診断

無料

原因は特定できていて、特定の画面や導線だけ直したい

部分改修

50万円〜

情報設計から作り直す必要がある(10〜15ページ)

コーポレートサイト制作

90万円〜

情報設計から作り直す必要がある(20〜30ページ)

コーポレートサイト制作

160万円〜

公開後に手が回らず、改善が止まっている

月額伴走(週1日)

12万円〜

上の2つは、まず小さく試したい方向けの入口として置いているものです。いきなり数十万円の改修を決める前に、無料で現状の見立てと改善計画だけを先に手に入れられます。社内の稟議を通すための材料にも使えます。

金額の根拠についても書いておきます。アームの工程配分は、考える時間3・手を動かす時間7が目安です。ただし価格の根拠は、時間の多い7ではなく3の側にあります。

手を動かす7はAIで年々速く安くなる部分なので、効率化した分は価格と検証の回数に還元します。内訳はアームの料金ガイドに公開しています。

費用のまわりで先に知っておきたいことも並べます。初回ヒアリング(30〜60分)は無料で、見積もりの提出は最短翌営業日〜3営業日です。保守契約は任意で、解約は1ヶ月前の通告のみ、違約金はありません。

データとドメインはお客様の所有です。予算が合わないときは、値引きではなくスコープ(解く課題の範囲)で調整します。

BtoBサイトの改善費用は、商談件数で回収ラインが決まる

BtoBサイトの改善で決めるべきなのは、いくら払うかではなく、いくらを回収する設計にするかです。BtoBは受注単価が大きいぶん、この計算が成り立ちやすい領域です。

手順は3つあります。まず平均受注単価に粗利率をかけて、1件受注したときの粗利を出します。次に問い合わせから受注に至る成約率をかけて、問い合わせ1件あたりの期待粗利を出します。最後に、改善費用をその金額で割ります。

単純計算の例を置きます。平均受注単価300万円・粗利率30パーセント・問い合わせからの成約率20パーセントなら、1件受注の粗利は90万円、問い合わせ1件あたりの期待粗利は18万円です。

50万円の部分改修は、問い合わせが年に3件増えれば回収できる計算になります。月あたり0.25件です。

90万円のコーポレートサイト制作でも考え方は同じで、5件増えれば回収に届きます。しかもサイトは一度作ると3〜5年使うので、4年で割れば年22.5万円、月あたり1.9万円ほどの固定費です。この水準を、広告の月額予算と並べて比べてください

裏側も同じ式で出ます。受け皿を直さないまま流入だけを買い続けている場合、取りこぼしている見込み顧客の数に18万円をかけた金額が、毎月の機会損失として損益に残り続けます。BtoBサイトの改善の費用は、この機会損失と並べて判断するほうが実態に合っています。

数字は自社の実数に置き換えてください。ここで使った300万円・30パーセント・20パーセントは、計算の形を示すための仮の値で、業界の平均値ではありません。

自社の場合いくらかかるかは、どこで取りこぼしているかが分からないと出せません。現状のサイトを見たうえでの見立てからで構いません。BtoBサイトの改善の費用感を相談する

この記事の料金表記について

アームの金額は2026年9月時点の税別・下限の表記です。解く課題の範囲によって変わるため、見積もりを取る前に最新の金額を確認してください。回収の計算に使った300万円・30パーセント・20パーセントも、計算の形を示すための仮の値です。

リードの数でなく質を狙う、BtoBサイト改善の4ステップ

  • 10件より内容に納得の1件を狙う
  • 原因はデータで特定してから着手
  • 直す順は影響の大きい箇所から

ここからは、BtoBサイトの改善を進める手順を4つのステップで整理します。

ステップ1

商談につながる問い合わせを、先に定義する

何をもってBtoBサイトの改善の成功とするのかを、先に決めます。

先に決めるもの

中身

役割

目標

商談につながる質の高い問い合わせを増やす

成功の定義

途中経過の指標

問い合わせ数・資料ダウンロード数

進み具合を測る

現状の数値

着手前に記録しておく

後で効果を測る基準

このときの目標は、問い合わせの数を増やすことそのものではなく、商談につながる質の高い問い合わせを増やすことに置きます。前提のズレた10件の問い合わせより、内容に納得して来る1件のほうが、成約率も対応コストも良くなるからです。

ここを飛ばすと、BtoBサイトの改善が「なんとなく良くなった気がする」で終わってしまいます。先に「ここまで来たら成功」というラインを引いておくことで、はじめて施策の良し悪しを判断できます。

ステップ2

現状を分析して原因を特定する

アクセス解析やヒートマップで、BtoBサイトのどこで離脱や取りこぼしが起きているかを特定します。「なんとなく古いから」ではなく、データで原因を絞り込むことが、無駄のないBtoBサイトの改善につながります。

進め方

判定

データで原因を絞り込んでから直す

無駄のない改善につながる

「なんとなく古いから」で手を加える

見当違いの施策に時間とお金を使う

これは、医者の診察に似ています。話を聞いただけで薬を出す医者より、検査で原因を特定してから治療する医者のほうが的確に治せます。BtoBサイトの改善も同じで、リードが増えないという症状の裏にある原因を見ずに手を加えると、見当違いの施策に時間とお金を使うことになります。

どのページで、どんな見込み顧客が、どこで離れているのか。データで突き止めてから、打ち手を選びます。

ステップ3

導線→信頼→情報→集客の順で直す

BtoBサイトのすべてを一度に直す必要はありません。成果への影響が大きい順に手をつけます。

直す順番

場所

ねらい

1

導線

次の一歩が見える受け皿を整える

2

信頼情報

説得材料を届く場所に置く

3

知りたい情報

見込み顧客の知りたい順に並べ直す

4

集客

受け皿が整ってから流入を増やす

イメージとしては、穴の空いたバケツです。穴をふさがないまま水(流入)を注いでも漏れ続けるだけです。導線やコンバージョンという受け皿を整えてから集客を増やすほうが、同じ努力でも成果がしっかり溜まっていきます。順番を逆にすると、せっかくの流入を取りこぼしてしまいます。

ステップ4

公開後にデータで効果を測る

改善後は、ステップ1で決めた指標と照らして効果を確認します。

伸びた施策は横展開し、伸びなかった部分は次の改善に回します。測らなければ、どの施策が成果を生んだのかは分かりません。BtoBサイトの改善は、一度きりではなく、回し続けることで精度が上がっていきます。

BtoBサイトの改善は、検討フェーズに情報を合わせるところで差がつく

  • 見込み顧客は初期・比較・発注直前の3段階
  • 初期向けの受け皿がない状態が多い
  • 段階を分けすぎると更新が回らない

BtoBサイトの改善では、訪れる人を一枚岩で捉えないところで差が出ます。同じBtoBサイトを見ていても、見込み顧客は初期・比較・発注直前の3段階のどこかにいて、知りたいことも、押せるボタンも変わるからです。この3段階の考え方は、TOFU・MOFU・BOFUという型とも重なります。

段階ごとに、必要な情報とコンバージョンの受け皿を整理すると次のようになります。

検討フェーズ

見込み顧客の状態

必要な情報

初期

課題は感じているが、言葉にできていない

課題の整理、用語の解説、進め方の全体像

比較

数社を並べて絞り込んでいる

導入事例、料金の考え方、対応範囲、他社との違い

発注直前

社内の稟議を通そうとしている

体制、進行の流れ、契約とサポートの範囲、実績の裏づけ

フェーズごとに用意する受け皿は、初期と発注直前で違う

  • 初期:資料ダウンロード、関連コンテンツの回遊
  • 比較:個別相談、無料診断
  • 発注直前:見積依頼、問い合わせ

この表を手元に置くと、BtoBサイトの改善の抜けが見えます。よくあるのは、比較と発注直前の情報だけが揃っていて、初期の見込み顧客に渡すものが何もない状態です。

先に挙げた、コンバージョンの選択肢が問い合わせだけになっている状態が、ここで響いてきます。初期の読者は、名前を書かずに帰ります。

比較段階では、費用の考え方が最も読まれる

比較の段階でとくに読まれるのが、費用の情報です。金額そのものを出せない場合でも、何によって費用が変わるのかという考え方だけは書けます。アーム自身も、費用と相場の考え方として価格の決まり方を公開しています。

注意点もあります。段階を細かく分けすぎると、ページが増えて更新が回らなくなります。まずは3段階に絞り、どの段階の受け皿が最も薄いかを1つ決めて、そこからBtoBサイトの改善に着手するのが現実的です。

BtoBサイトの改善で成果を分けるCTAの設計

BtoBサイトの改善のなかで、最も費用対効果が高いのがCTA(※Call To Action。行動を促すボタンやリンクのこと)の設計です。流入を増やさずに、いま来ている見込み顧客の動きだけを変えられるからです。

CTAを置く場所は、読者が迷う位置に合わせる

CTAは、置いてあるかどうかではありません。読者が迷いを持ったその場所に、次の一歩が見えているかで結果が変わります。

ページの一番下に1つだけ置く形では、最後まで読み切った人しか拾えません。BtoBサイトの改善では、読者の気持ちが動く地点ごとにCTAを用意します。

置く場所

読者の状態

置くCTA

ファーストビューの直下

まだ何の会社かも分かっていない

主要なCTAを1つだけ。複数並べない

サービス説明の直後

使えそうか、当たりがついた

資料ダウンロード

導入事例の末尾

自社に置き換えて読んだ直後

個別相談

料金・費用の直後

予算の目処が立った、または不安が出た

見積依頼、費用の相談

ページの最下部

読み切って、比較検討に入っている

相談と資料の2択

ただし、CTAは増やすほど良いわけではありません。同じ重さの選択肢が3つ以上並ぶと、読者は選ぶこと自体をやめます。1ページの主役CTAは1つに決めて、残りは補助に落とすのが原則です。

CTAの文言は、押した先で何が起きるかを書く

「お問い合わせはこちら」が押されにくいのは、押した先で何が起きるか分からないからです。営業電話が来るのか、その場で見積の話になるのか。判断できない状態でボタンを押す人は、ほとんどいません。

文言には、得られるものと、かかる手間を書きます。「サービス資料をダウンロードする(全12ページ、入力は3項目)」「30分で現状の課題を整理する」のように、読んだ人が次に起きることを想像できる形にします。

ボタンを2つ並べる場合は、重さを変えます。主のCTAは色の付いたボタン、副のCTAはテキストリンク、という具合です。同じ見た目のボタンが横に並ぶと、読者は決めきれずに手が止まります。

フォームの手前で、読者の不安を先に消す

CTAを押した先のフォームは、BtoBサイトのなかで最も離脱が起きる場所です。だからこそ、フォームに入る手前で不安を消しておきます。

具体的には、フォームの直前に「送信後どうなるか」を書きます。返信までの目安、営業の電話をするかどうか、無理な勧誘をしないこと。この数行があるだけで、入力に進むときの心理的な負担は軽くなります

送信後の画面も設計に含めます。「送信しました」で終わらせず、返信までの間に読んでもらえる資料や導入事例を置いておくと、その後の商談は前提のそろった状態から始められます。

BtoBサイトの改善で、読者が自分ごとに読める事例ページの作り方

導入事例は、載せてあるかどうかではありません。読者が自分の会社に置き換えて読めるかで、信頼の伝わり方が変わります。BtoBサイトの改善で事例ページに手を入れるときは、ここを判断軸にします。

ロゴは数ではなく、並べ方で意味が変わる

導入企業のロゴを並べるとき、有名な会社を先頭に置きたくなります。ただ、読者が探しているのは有名企業ではなく、自分と同じ立場の会社です。

業種別、規模別に分けて並べるだけで、読者は自分に近い列を探せます。掲載許諾が取れた順に並んだロゴの列は、作り手には自然でも、読者の判断材料にはなりません。社名を出せない場合は「製造業・従業員300名規模」のように、属性だけで示す方法もあります。

数字で証明するときは、前提とセットで書く

「問い合わせが3倍になりました」という一文だけでは、読者は信じません。BtoBの担当者は、その数字を社内で説明する立場に立たされるからです。

数字を出すなら、期間、施策の範囲、比べた母数まで書きます。数字は、前提とセットで初めて証明になるということです。出せる数字がない場合は、無理に作らず、意思決定の経緯を書きます。誰が何に困り、何と比較し、なぜ決めたのか。この経緯は、数字よりも社内の稟議で使われます。

載せる要素

確認すること

導入前の課題

自分と同じ悩みか

検討した選択肢と選定理由

なぜ他社ではなく、ここなのか

実施した内容

どこからどこまでやってくれるのか

成果と、その前提

本当にそうなのか

担当者の言葉

社内をどう説得したのか

事例が少ないうちは、数より1本の解像度を上げる

事例が2本しかない状態で、無理に数を揃える必要はありません。ロゴを10並べるより、解像度の高い1本のほうが、読者の判断を前に進めます。

書くときの主語は、お客様にします。制作側が何をしたかの説明が続くと、読者は自分の話として読めません。冒頭に業種・規模・体制を明記しておくと、読者は自分に近い事例かどうかを最初の数行で判断できます。

BtoBサイトの改善の成否は、営業から戻る情報で決まる

BtoBサイトの改善の成否は、サイトの中だけでは判定できません。問い合わせが商談になったのか、受注に至ったのか。その情報が戻ってこないかぎり、どのBtoBサイトの改善が成果につながったのかは分からないままです。

「良いリード」の定義を、営業と先に揃える

問い合わせを増やす前に、どんな問い合わせが欲しいのかを営業と決めます。良いリードの定義を、営業と先に揃えることが、BtoBサイトの改善の前提になります。

定義がないまま件数だけを追うと、双方が損をします。営業は追いきれない量の未成熟なリードを抱え、サイトを直した側は「増やしたのに評価されない」となる。この状態が続くと、BtoBサイトの改善そのものが社内で止まります。

揃え方は、既存の検討フェーズ表を使い回せる

揃えるときは、先に挙げた検討フェーズの表をそのまま使えます。初期・比較・発注直前のどの段階に来た人を「良いリード」と呼ぶのか、その段階に用意している受け皿はどれか。営業と一緒に同じ表を見ながら決めると、部署をまたいだ認識のずれが残りません。

商談で毎回聞かれる質問を、そのままBtoBサイトに書き足す

商談で毎回聞かれる質問は、まだBtoBサイトに書かれていない情報です。商談で毎回聞かれる質問を、そのままBtoBサイトに戻す。これが、最も確実で費用のかからないBtoBサイトの改善です。

失注の理由も同じように戻します。「対応範囲が合わなかった」が続くなら、対応範囲の書き方を直します。これは問い合わせの件数を減らす方向の改善ですが、残った問い合わせは、前提のそろったものに近づきます。件数だけを見ていると、この判断はできません。

BtoBサイトの改善でよくある失敗

見た目の刷新だけで終わる、事前のデータを残していない、集客から先に手をつける、一度に全部変えてしまう。この4つが代表的です。

見た目だけ変えて、導線はそのままにしてしまう

BtoBサイトのデザインを新しくしても、情報設計や導線が変わらなければ、リードは増えないままになりがちです。

見た目の印象よりも、「誰の何を解決するか」と、その情報へストレスなくたどり着ける導線の設計のほうが、リードを大きく左右します。

着手前のリード数・離脱率を記録していない

改善前のBtoBサイトの数値を記録していないと、効果があったのかを判断できません。着手前にリード数や離脱率を控えておくだけで、後から成果をはっきり説明できます。地味ですが、最初の数分でできる大切な準備です。

受け皿が弱いまま、集客だけ先に増やしてしまう

受け皿が弱いまま流入だけ増やしても、リードにはなかなか変わりません。広告やSEOでBtoBサイトへの流入を増やす前に、まずサイトの中で「来た人をリードに変える」準備を整えるのが先です。

一度に全部変えて、何が成果を生んだか分からなくなる

複数の箇所を同時に変えるとどの施策が成果を生んだのかが分からなくなり、次のBtoBサイトの改善に活かせません。

変更は少しずつ切り分けて試すほうが、うまくいった理由を次に再現できます。

アームがBtoBサイトの改善を優先し、リニューアルをすぐには勧めない理由

  • 改善で足りるならその範囲を提案
  • デザインと情報設計を分けず見直す
  • 公開後も社内更新できる形に設計

ここからは、アームがBtoBサイトの改善をどう進めるか、その視点をお伝えします。

作り直す前に、原因を切り分ける

アームは、ご相談をいただいてすぐにBtoBサイトのリニューアルを提案することはしません。 まず現状を分析し、どこでリードを取りこぼしているのかを切り分けます。BtoBサイトの改善で足りるなら、その範囲をご提案します。お客様にとって、無駄のない投資になることを大切にしています。

デザインと情報設計を一体で見直す

リードが増えない原因は、見た目だけでも情報だけでもなく、その両方の関係にあることがほとんどです。 アームは、BtoBサイトのデザインと情報設計を切り離さず、一体で見直します。見た目の良さと成果を両立させることを重視しています。

公開後に育てられる形まで設計する

BtoBサイトの改善は一度で終わりではありません。 お客様の社内で無理なく更新でき、改善を回し続けられる形まで含めて設計します。長く、商談につながる問い合わせを生み続けられるBtoBサイトを目指します。公開後にどの段階で何を見るかは、こちらにまとめています。

どこから直すべきかの整理だけでも構いません。BtoBサイトの改善について相談する

よくある質問

BtoBサイトの改善とリニューアルは、どちらを選べばよいですか?

まずBtoBサイトの現状を分析し、リードを取りこぼしている原因を切り分けます。原因が一部の導線やコンテンツにあるなら改善で足りることが多く、構造や情報設計が根本からずれている場合はリニューアルが必要です。

アクセスはあるのに問い合わせが増えません。なぜですか?

集客と、BtoBサイト内でリードに変える設計は別の問題です。流入があってもコンバージョン導線が弱い、信頼情報が届いていない、フォームが長い、といった原因でリードを取りこぼしているBtoBサイトが多くあります。

BtoBサイトの改善は、何から始めればよいですか?

目的と指標を先に決め、BtoBサイトの現状をデータで分析するところから始めます。原因を特定したうえで、成果への影響が大きい順に優先順位をつけて改善します。

BtoBサイトのCVR(コンバージョン率)の平均はどのくらいですか?

業種、商材、単価、流入元によって大きく変わるため、公的機関やプラットフォーム公式が公表している「BtoBサイトの平均CVR」と呼べる一次データは、2026年7月時点で確認できていません。

出所の分からない業界平均に自社を当てはめるより、自社のBtoBサイトの直近3か月の数値を基準に置き、改善の前後で比べるほうが確実です。あわせて問い合わせ件数だけでなく商談化率まで見ると、判断を誤りにくくなります。

BtoBサイトの改善の効果はどのくらいで出ますか?

内容によりますが、公開後は数週間から数か月の推移を見て判断します。改善前のBtoBサイトの数値を残しておくと、効果を正確に比較できます。

BtoBサイトの改善は自社でできますか?それとも依頼すべきですか?

導線やコンテンツの調整、フォームの項目見直しなど、自社で進められる改善もあります。情報設計やデザインの見直しまで踏み込む場合は、専門家に相談するとBtoBサイトの原因の切り分けが早くなります。

リニューアルせずにBtoBサイトの改善だけで成果は出ますか?

出ることは多くあります。原因が一部にある場合、部分的な改善で問い合わせや資料ダウンロードが伸びるBtoBサイトは少なくありません。まずは原因を切り分けることをおすすめします。

BtoBサイトの改善は、5つの原因のどこで詰まっているかで決まる

BtoBサイトの改善で大切なのは、見た目を新しくすることではありません。リードが増えない5つの原因を切り分け、導線・信頼情報・知りたい情報・フォームを、見込み顧客の視点で整え直すことです。多くの場合、作り直す前にできることがあります。まずは現状を分析し、どこで取りこぼしているのかを見極めるところから始めてみてください。

現状の整理からで構いません。BtoBサイトの改善を、どこから直すか相談する

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