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コーポレートサイトの構成|必須5ページと、条件つきで足す8ページの判断基準

コーポレートサイトの構成|必須5ページと、条件つきで足す8ページの判断基準

アーム代表の伊藤です。
コーポレートサイトの構成は、必須5ページと、条件を満たしたときだけ足す8ページで決まります。最初に決めるのは作らないページです。載せる項目は後回しです。

コーポレートサイトの必須5ページ、残り8ページは条件次第

  • 必須5ページ・残り8ページは条件付き
  • 条件軸は更新する人がいるかどうか
  • お知らせ停止は空白より印象が悪い

まず、条件抜きで必要な5ページです。

ページ

役割

欠けると起きること

トップ

何の会社かを1画面で伝える

事業内容の照合が始まらない

会社概要

実在と規模を確かめさせる

発注前の与信で止まる

事業・サービス紹介

何を売っているかを示す

問い合わせの前提が作れない

お問い合わせ

連絡手段を用意する

検討が完了しても連絡が来ない

プライバシーポリシー

個人情報の扱いを示す

問い合わせフォームが法的に不安定になる

この5ページが必須なのは、発注を検討している相手が必ず踏む確認の順路だからです。何の会社か、実在するか、何を頼めるか、どう連絡するか、個人情報は大丈夫か。この5つのどこかが欠けると、そこで確認が止まります。

プライバシーポリシーを必須に入れている理由

5ページのうち、プライバシーポリシーだけは見落とされがちです。問い合わせフォームで氏名とメールアドレスを受け取る時点で、個人情報の取得が始まります。 利用目的の公表が要るので、フォームを置くならセットで必要になります。

フォームを置かず電話番号だけを載せる構成なら優先度は下がりますが、今のコーポレートサイトでその選択はほぼありません。

会社概要の書き方とデザインは、別記事でまとめています。

条件を満たさないなら、作らない

コーポレートサイトの構成で迷うのは、必須5ページの次に来る条件つきのページです。条件を満たさないなら作らない、が判断の軸になります。

ページ

足す条件

満たさないときの扱い

実績・導入事例

公開許可の取れた実績が3件以上ある

事業紹介の中に文章で1〜2行

代表メッセージ

代表本人が書く

会社概要に代表名だけ

経営理念・ビジョン

社内で共有されて運用されている

トップに1行だけ置く

お知らせ・ニュース

3ヶ月に1回以上、書く人が決まっている

作らない

採用情報

12ヶ月以内に採用する予定がある

会社概要に「採用は随時」の1行

社員紹介

撮影と原稿の担当者が決まっている

作らない

FAQ

実際に3回以上聞かれた質問が5個ある

サービス紹介の中に組み込む

IR情報

上場している、または資金調達を公表している

作らない

条件の書き方に癖があることに気づいたかもしれません。コーポレートサイトの構成を決めるときの軸がここにあります。どれも「更新する人がいるか」を条件にしています。「内容があるか」ではありません。 ページの中身は作るときに何とでもなります。困るのは公開した後です。

お知らせは、止まっている方が目立つ

いちばん危ないのは「お知らせ」

条件つき8ページの中で、いちばん事故が多いのがお知らせです。理由は単純で、更新日が読者から見えてしまうからです。

実績ページが3年前のままでも、読者には分かりません。しかしお知らせの最新記事が2023年5月で止まっていると、「この会社、動いているのか」と伝わります。空のまま置くより、止まっているほうが印象が悪いという珍しいページです。

書く人が決まっていないなら、作らない判断でかまいません。年に数回の更新なら、トップページに1行のお知らせ欄を置くだけで足ります。

コーポレートサイトの構成を決める、実務の3手順

  • 手順は3つ、目的をまず1つに絞る
  • 迷うページは検索データで判定
  • 階層は3階層までにまとめる

ここまでの内容を、実際に手を動かす順番に並べます。コーポレートサイトの構成は、次の3手順で決まります。

手順1|営業・採用・信用、目的をひとつに絞る

営業か、採用か、信用の担保か。どれかひとつを主にします。3つ全部を主目的にすると、コーポレートサイトの構成は必ず膨らみます。主目的が営業なら、事業紹介と実績に厚みを持たせ、採用情報は後回しにできます。

手順2|迷うページだけ、検索されているかを確認

ページのタイトルにする言葉が実際に検索されているかを確かめます。データが取れない言葉なら、検索からの流入は期待しない前提で判断します。

手順3|全ページを、第3階層までに収める

トップを第1階層として、第3階層までに全ページを収めます。第4階層より深いページは、たどり着く導線を作るのが難しくなります。階層が深いと感じたら、ページを移動する前に、そもそも要るページかを疑ってください。

コーポレートサイトの構成が固まったら、サイトマップとして1枚の図にまとめます。ExcelやPowerPointで十分です。この図が、そのまま見積もりの前提になります。

コーポレートサイトの構成が、そのまま初期費用と固定費になる

  • 10〜15ページで90万円〜(税別)
  • 20〜30ページは160万円〜・差70万円
  • 予算調整は値引きでなくスコープ

コーポレートサイトの構成を決める作業は、載せる情報を選ぶ作業ではありません。初期費用と、公開後の固定費を同時に決める作業です。

アームの料金では、コーポレートサイト制作は10〜15ページで90万円〜、20〜30ページで160万円〜としています(税別)。ページ数の帯がひとつ上がると、70万円の差になります。

70万円の差は、作業時間だけでは説明がつかない

金額の差は、ページを作る手間だけで決まるわけではありません。ページが増えると、そこに載せる原稿を誰かが書き、写真を用意し、公開後は更新の対象として残り続けます。制作費は一度きりですが、管理対象の数は毎年費用に響いてきます。

費用の内訳や、予算に合わないときの調整のしかたはアームの料金ガイドで詳しく整理しています。アームでは予算が合わないとき、スコープで調整します。値引きはしません。コーポレートサイトの構成を絞ることは、質を落とさずに金額を下げる数少ない方法です。

見積もりの金額差がどこから生まれるかは、こちらで詳しく分解しています。

コーポレートサイトの構成でよくある失敗、1年後に気づく5つ

  • 失敗は5つ・最多は担当者不在の公開
  • 将来使うページは将来作るが安い
  • 必須5ページで公開し後から足してよい

コーポレートサイトの構成の失敗は、公開したときには分かりません。1年後に分かります。5つ挙げます。

1. 制作会社の提案書のページ構成をそのまま採用する

提案書に並ぶ構成は、その会社が過去に作った標準形です。自社の状況に合っているかは別の話です。1ページずつ「持っている理由」を聞いて、答えが出ないページは削ってください。

先回りして作ったページほど、空のまま残る

2. 「将来使うから」で先に作る

採用予定が未定のまま採用情報を作ると、空のページが残ります。将来使うページは、将来作るほうが安く済みます。

競合に合わせると、構成は足し算になる

3. 競合と同じ構成にする

競合が持っているページを全部持つと、構成は競合の足し算になります。競合に採用ページがあるのは、競合が採用しているからです。

いちばん多い失敗は、会議室に担当者がいないこと

4. 更新する人を決めずに公開する

これがいちばん多い失敗です。構成を決める会議に、公開後に更新する人が同席していないと、ほぼ確実に起きます。 ページごとに担当者名を書けるかどうかを、公開前の最後の確認にしてください。

決定権者ひとりの「あったらいいな」で、構成が際限なく伸びる

5. 修正指示のたびに、ページや要素が積み増される

公開されている相談や投稿には、経営者からの「ここも直して」「これも足して」という指示が続いた結果、当初の構成から原型が崩れたという声がありました。担当者自身が「これは自分が作ったと思われたくない」と感じるようになった、という声もありました。構成が伸びるのは、思いつきに歯止めをかける基準が無いからです。

歯止めは、この記事の必須5ページと条件表に戻ることです。基準に照らして答えが出ないページは、いったん保留にして構いません。

完璧に決めなくても、公開してよい

構成を完璧に決めてから作り始める必要はありません。必須5ページで公開し、後から足すほうが早く安全です。最初から全部揃えようとして公開が半年遅れるほうが、機会の損失は大きくなります。

一覧で決まらない理由

  • 一覧は11〜15個ほど・伸び続ける
  • 書き手はほぼ制作会社で損をしない側
  • 上位8本は全て会社概要が先の並び

一覧は「あったほうがいいもの」の列挙で、「なければ困るもの」の列挙ではないからです。書いているのが制作会社である以上、一覧は伸び続けます。

ページ一覧は、あったほうがいいもので伸び続ける

必要なページを調べると、11個から15個ほど出てきます。会社概要、事業紹介、実績、代表メッセージ、経営理念、お知らせ、採用情報、社員紹介、IR情報、FAQ、問い合わせ、プライバシーポリシー、サイトマップ、SNS導線。上位の解説記事はどれもこの並びです。

そしてもうひとつ。この手の記事を書いているのは、ほとんどが制作会社です。ページが増えて損をする立場ではありません。 アームも作る側なので、この構造からは逃げられません。だからこの記事では、アームが自分のサイトでページを足しすぎて失敗した数字を出します。

会社概要が先に来る順番も、理由なく引き継がれている

解説記事の一覧は、ほぼ例外なく会社概要が先で、サービス紹介が後ろです。なぜその順番なのかを説明している記事はありません。海外の企業サイトでは製品やサービスが前面に出ることも珍しくなく、順番は選べるということです。

自社サイトの読者が、会社の素性より先にサービスの中身を知りたい人ばかりなら、順番を入れ替えて構いません。引き継いだ並びをそのまま使うと、構成を決めたつもりで何も決めていないことになります。

誤解:ページが多いほど有利。実際は流入も管理対象も増えるだけ

誤解: ページが多いほど、SEOでも信用でも有利になる。

実際: ページが増えても、そのページに検索需要がなければ流入はゼロのままです。信用の面でも、更新の止まったページは逆に働きます。増えるのは制作費と、公開後の管理対象の数です。

これは推測ではありません。アームが自分のサイトで実際にやって、数字で確かめました。

「もったいない」は、削れない理由にならない

すでに原稿を書いた、すでに見積もりに入れた。それでもページを残す理由にはなりません。払った時間や費用は、残しても戻ってきません。判断材料になるのは、このページがこれから読まれるかどうかだけです。

迷ったら、次の2つだけ自分に聞いてください。「このページのタイトルは、検索されているか」「このページの担当者は、今日決まっているか」。どちらも答えがノーなら、原稿がどれだけ書き込まれていても、公開を保留にして構いません。

ページを13枚足して、90日で32セッションだったアームの実測

  • お悩み13枚作成も月0.8セッション
  • 30語中17語は検索数データ無し
  • 90日着地ゼロのページが2枚

コーポレートサイトの構成を「足す」方向で設計するとどうなるか。アームは自分のサイトで実演してしまったので、その数字を出します。

アームのサイトには「お悩み」というページ群があります。「ホームページの問い合わせが減った」「サービスが使いにくいと言われる」といった、お客様の困りごとごとに1枚ずつ作ったページです。必要そうに見えたので、13枚作りました。

13ページ作って、出た数字がこれ

結果はこうです。

測ったもの

結果

狙ったお悩み系クエリ

30語

うち月間検索数のデータすら取れなかった語

17語

13ページ合計の直近90日のオーガニック着地

32セッション(国=日本)

1ページあたりの月間着地

0.8セッション

90日間の着地がゼロだったページ

2枚

1ページが1ヶ月に呼び込んだ読者は、平均で0.8人でした。コーポレートサイトの構成を「足す」方向で決めると、こうなります。

原因ははっきりしています。作る前に検索需要を測っていなかったのです。「お客様がこう言いそうだ」という実感から言葉を決めて、その言葉が実際に検索されているかを確かめませんでした。

このページ群は、今は検索で取るページとしては設計していません。コラムから読者を受けて相談へ渡す中継地点として作り直しました。置き場所の想定が間違っていたという結論です。ページ自体が無駄だったわけではありません。

アームの構成を全部見せる

  • 実績ページは公開許可7件があるから
  • 会社概要は独立させず統合
  • 経営理念は運用組織がないため無し

1ページごとに「持っている理由」を言葉にできるかが基準です。理由が出てこないページは、たいてい要りません。アームの実際のコーポレートサイトの構成を開きます。

三軒茶屋の個人スタジオが、実際に持っているページ

他社のきれいな事例を並べても、規模が違うと参考になりません。読者の多くは数名から数十名の会社です。

そこで自分のサイトを開きます。アームは三軒茶屋の個人スタジオです。

階層

ページ

持っている理由

第1

トップ

必須

第1

サービス(3カテゴリ・17ページ)

何を頼めるかが最大の疑問だから

第1

実績

公開許可の取れた事例が7件あるから

第1

はじめての方(料金・進め方・FAQ など6ページ)

個人スタジオへの不安が「不透明さ」だから

第1

お悩み(14ページ)

コラムから相談へ渡す中継地点

第1

コラム

検索からの入口

第1

お知らせ

月1回以上は書けているから

第1

お問い合わせ

必須

第1

資料ダウンロード

検討の途中で持ち帰る材料が要るから

第2

プライバシーポリシー

必須

第2

アクセシビリティ方針

自社で対応した記録を公開しているから

会社概要も採用情報も作らなかった、7つの理由

ページ

作らなかった理由

会社概要(独立ページ)

個人スタジオなので「はじめての方」に統合した

代表メッセージ

独立ページにせず、コラム1本として書いた

経営理念

掲げても運用する組織がない

社員紹介

ひとりなので

IR情報

上場していないので

採用情報

採用の予定がないので

会社概要を独立ページにしていないのは、上位の解説記事の並びからは外れる選択です。個人スタジオでは、会社概要に書ける項目が少なく、1枚のページとして薄くなります。それより「はじめての方」の中で、料金や進め方と並べて置いたほうが読まれます。

規模が変われば正解も変わります。従業員が30人いて採用を続けている会社なら、採用情報は必須に近づきます。

コーポレートサイトの構成は、必須5ページと「更新できるか」の8ページで決まる

コーポレートサイトの構成で決めるのは、作らないページです。載せる項目ではありません。必須は5ページ、残りの8ページは「更新する人がいるか」で判定します。ページを足せば強くなるわけではないことは、アーム自身が13ページ作って90日で32セッションという数字で確かめました。

まずは必須5ページを書き出して、条件つきの8ページを表で判定するところから始めてみてください。何ページ必要か決めきれない段階でも、よければご相談ください。

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