aaam
ホームページ制作

会社概要のデザイン|事例を眺める前に決める「信用の見せ方」

会社概要のデザイン|事例を眺める前に決める「信用の見せ方」

アーム代表の伊藤です。
会社概要のページを直すよう言われ、デザイン事例を何十件も眺めた。きれいなページは山ほどあるのに、自社が何を真似ればいいかは決まらない。

会社概要のデザインで見られているのは装飾ではなく、実在確認の5項目と最終更新日です。ここが弱いと、相手は何も言わずに候補から外します。この基準は、確認できる範囲で2006年からずっと変わっていません。

見られているのは実在確認の5項目と最終更新日

  • 資本金は株式会社なのに空欄だと不審
  • 5項目と更新日を1スクロール目に置く
  • 許認可番号は建設業や古物商許可の裏づけ

会社概要は読み物ではなく、確認作業の対象です。発注側・調達側の声をアームが調べた範囲では、視線が集まるのは次の5項目でした。

項目

見られ方

所在地

地図や登記と照合できるか

代表者名

検索して人物を確認できるか

電話番号

トラブル時に到達できるか

資本金

株式会社で空欄だと不審

許認可番号

その業種で営む裏づけ

加えて最終更新日。ページが動いているか、情報がいまのものかを示します。この基準はデザインのトレンドが変わっても20年間動いていません。

ここで不安が残っても、相手は指摘してくれません。相見積もりの候補から静かに外れるだけで、断られた理由は営業にも届きません。だから最初に手を入れるのは並び順で、装飾ではありません。5項目と更新日を1スクロール目に置き、演出はその後に回す。会社概要のデザインの要点はここに尽きます。

実際に数えてみると、7項目のうち5つ以上は今日中に自分で直せます。

同じ5項目は、ホームページ自体を持たない会社が怪しまれるかどうかの基準にもなっています。

会社概要を今日直す点検チェックリスト

  • 点検項目は所在地から表示崩れまで7つ
  • 5つ以上直せたら目的はほぼ達成
  • 更新日は沿革に直近の1行を足すだけ

リニューアルを発注しなくても、会社概要の信用は今日から上げられます。自社のページをスマートフォンで開き、次の表で点検してください。

点検項目

今日できる直し方

所在地

番地・ビル名・階まで書く

代表者名

フルネームで書く

電話番号

番号かフォーム案内を置く

資本金

空欄なら記載する

許認可番号

正式名称と番号を転記

残り2つは最終更新日と表示崩れです。更新日は沿革に直近の1行を足して動かし、スマートフォンで崩れる表は縦積みに変えます。7項目のうち5つ以上を自力で直せたなら、目的はほぼ達成です。残った項目が構造やシステムの都合で直せないときは、会社概要だけでなくサイト全体の作りを見直す判断になります。そこまで踏み込むなら、ホームページ制作で構造から一緒に決めます。

信用が伝わる会社概要のレイアウト見本

  • ブロックは5つ、1はタイトルと更新日
  • 顔写真は基本情報の表より後に置く
  • 沿革に1行足せば更新日が動く

並び順の考え方は1つだけです。相手が確認したい順に、上から置く。

ブロック

置くもの

1. タイトル+最終更新日

見出しと更新した日付

2. 基本情報の表

社名・所在地など8項目

3. 代表挨拶と顔写真

挨拶文2〜3段落と写真

4. 沿革

最終行は直近の出来事

5. アクセス

地図と最寄り駅からの経路

基本情報の8項目は、社名・所在地・代表者名・電話番号・資本金・許認可番号・設立・事業内容です。

縦1カラム

確認しに来た相手は、上から下へしか読まない

確認しに来た相手は上から下へ走査します。横に情報を散らすほど見落としが増えます。表は項目名と中身の2列で組み、項目名の幅をそろえるだけで印象は見違えます。

おしゃれさを足したいときも、飾りを増やす方向ではなく、余白と書体をそろえる方向で足します。上質に見えるページは例外なく揃っています。

組み方

見え方

縦1カラムの2列表

見落としが減る

横に情報を散らす

見落としが増える

飾りが多く行頭ばらばら

雑然と見える

人

確認の後に置いて体温を足す

代表挨拶や顔写真、現場の写真は、信用を厚くする強い素材です。ただし置くのは基本情報の表より後。確認より先に来ると邪魔になり、確認が終わった後なら安心材料になります。同じ素材でも順番で働きが変わります。

顔写真の位置

働き

基本情報の表より前

確認の邪魔

基本情報の表より後

安心材料

更新日

1年後も止まって見えない形にしておく

目指すのは、公開した瞬間が最も美しいページではありません。1年後も止まって見えないページです。沿革に1行足せば更新日が動く構造にしておきます。

沿革の形

1年後

凝った年表の演出

長持ちしない

誰でも1行足せる表

更新日が動く

会社概要がコーポレートサイト全体のどこに位置づくかは、こちらで整理しています。

会社概要のデザイン事例ギャラリーの正しい眺め方

  • まず誰に信用されたいかを1つ決める
  • 見るのは5項目までの距離と表組み
  • 事例疲れの正体は基準の不在

事例ギャラリーは並べるだけで、どこを見て何を持ち帰るかは教えてくれません。事例疲れの正体は、量ではなく基準の不在です。

手順1

眺める前に、誰に信用されたいページかを決める

事例を開く前に、自社の会社概要を誰が見に来るのかを1つ決めます。製造業のBtoBなら、多くは取引先の与信担当や調達担当です(※与信…取引相手に支払い能力や信用があるかを確かめること)。

見る人が決まると、事例の良し悪しは「この人の確認作業が速く終わるか」で判定できます。好みに合うかではありません。

見る人

事例の見え方

決まっていない

何十件見ても当てはまらない

決まっている

確認の速さで判定できる

手順2

事例で見るのは装飾ではなくこの3点

配色や写真の美しさは、いったん視界から外して構いません。見るのは3点だけです。

見る場所

確かめること

5項目までの距離

何スクロールで届くか

表組みの設計

項目名と中身の揃え方

人の見せ方

顔写真と挨拶の位置と分量

印象がきれいな事例と、信用の設計がうまい事例は別物です。真似る価値があるのは後者です。

手順3

業種と目的が違う事例は真似ない

並んでいる事例の多くは、採用強化やブランディングが目的の大手や有名企業のものです。若手を採りたい会社の会社概要は演出に振れます。それを与信担当に見られる製造業のBtoBサイトへ移植すると、演出が実在確認の邪魔をします。

保存する前に、その会社の目的と見る人が自社と同じかを確かめます。違うなら、どれだけ美しくても自社の参考にはなりません。

目的と見る人

自社の参考に

採用強化・ブランディング

演出が邪魔になる

自社と同じ

そのまま持ち帰れる

会社概要のデザインでよくある失敗

  • 演出が先だと5項目を探す邪魔になる
  • 資本金を隠すと不審に受け取られる
  • 沿革に1行足すだけで今日解消できる

アームがよく見かける失敗を4つに絞りました。自社のページを思い浮かべながら読んでください。

失敗1

おしゃれに寄せて探している情報が沈む

「凝ったデザインほど信用される」は誤解で、実際には逆が起きます。全画面の写真、流れる理念、動き続ける演出。単体では悪くないのに、5項目より先に置かれると、確認しに来た相手の作業を遅らせます。住所を確かめに来た人に、まず社歌を聴かせるようなものです。

凝ること自体は悪くありません。確認の邪魔をしない範囲なら、演出は印象を底上げします。順番の問題です。

演出の位置

相手の確認

5項目より先

遅れて不信が残る

5項目より後

印象の底上げ

失敗2

更新が止まって見える

「業務優先でホームページを長期間放置している。問題ないのか」という相談は、発信する側からも投稿されています。見る側はもっと直接的で、「古臭い会社は体質も古いのではと思う」という声や、入金遅延が続いた取引先のサイトがある日404になり、その時点で信用を大きく下げたという経験談まであります。

会社が動いていても、ページ上でそれを証明できるのは最終更新日と沿革の最終行だけです。沿革に直近の1行を足して日付を更新するだけで、今日解消できます。

ページの状態

相手の受け取り

更新日が何年も前

体質も古い

ある日404

信用が大きく下がる

沿革に直近の1行

動いている

失敗3

載せたくない情報を黙って抜く

資本金が少ないから、自宅兼事務所だから、と項目ごと消す失敗です。「資本金が少ないと問い合わせにつながらないから隠す」という本音も、調査の過程で確認しました。

見る側は「小さい会社だ」とは受け取りません。「何かを隠す会社かもしれない」と受け取ります。空欄の理由を相手は好意的に埋めてくれません。黙って抜くのが最も損です。事情がある場合の書き方は「会社概要の書き方と記入例」にまとめています。

対応

相手の受け取り

項目ごと消す

何かを隠す会社

書き方を変えて残す

空欄にならない

失敗4

「もっと良くして」で修正が続き、基準を見失う

公開されている相談には、経営者の修正指示が繰り返されるうちに参考サイトの部分的な模倣を継ぎ足す形になり、担当者が「これは自分が作ったと思われたくない」と感じるようになった声がありました。指示のたびに好みで判断すると、修正は際限なく続きます。

「もっと良く」を「5項目までの距離が伸びていないか」「表組みが崩れていないか」という点検に置き換えると、可否を好みではなく基準で決められます。「もっと目立たせたい」はトップページやサービス紹介で受け止める要望で、役割を分けて説明すれば置き場所の相談に変わります。好みの衝突にはなりません。

要望の受け方

修正

好みで判断

際限なく続く

5項目の点検に置き換える

可否が決まる

確かめる側の生の声

  • 不安の声は2006年から20年途切れず続く
  • サイトが無い会社は取引候補から外される
  • 演出が実在確認の邪魔をして不信を生む

取引先や金融機関、求職者は、発注や応募の前にこのページで会社を確かめます。コーポレートサイトの中でも信用に直結するページです。

「株式会社なのに資本金も社長の名前も載っていない。怪しい会社と考えたほうがいいのか」という相談、「所在地も代表者名も電話番号もない。全然、概要になっていない」という指摘、「正式な社名と住所を調べたいだけなのに、会社概要に理念しか載っていない」という声を、調査の過程で実際に確認しました。

この種の不安の投稿は、確認できた範囲で2006年から2026年まで20年間途切れずに続いています。デザインのトレンドが何周しても、見られている場所は変わっていません。新規の取引先を探すときはホームページを必ず見る、無ければ検討の対象外にする、という調達側経験者の声もありました。

よくある質問

英語表記は要りますか?

海外との取引や調達があるか、今後見込むなら用意します。全文の英訳でなくても、社名・所在地・事業内容の英語表記だけで確認の用は足ります。

アクセスマップは要りますか?

来訪の予定がなくても置きます。地図は所在地が実在する裏づけになるからで、埋め込みが難しければ地図サービスへのリンクで代用できます。

会社概要のデザインは、20年変わらない5項目を60秒で見つけられるかで決まる

会社概要のデザインは装飾の競争ではなく、信用の見せ方の設計です。見られているのは実在確認の5項目と最終更新日で、この基準は20年間動いていません。並べ方は1カラムの表を軸に、確認したい順で上から置く。

相手がページを閉じるまでに

取引先の担当者は、会社概要を開いて確かめたいことだけ確かめ、閉じます。候補に残るか外れるかはその間に決まり、外れた理由は届きません。

だから今日、自社の会社概要をスマートフォンで開いてください。5項目を60秒以内に見つけられるか。見つからなければ、沿革に1行足すところから始められます。

関連するお悩み

関連するコラム