
アーム代表の伊藤です。Framerの有料プランはBasic・Pro・Enterpriseの3種類で、Basicは月10ドル、Proは月30ドルです(年払いの月額換算・2026年8月4日に公式料金ページを確認)。ただし総コストを決めるのはプラン選びより、エディター課金・アドオン・為替という月額の外側です。この記事ではレート別の円換算早見表と、誰が更新するかから逆算するプランの選び方を整理します。
こんな方におすすめのコラムです
- 「米ドル建てだと、円で結局いくらになるのか」という方
- 「無料プランでどこまでできて、有料はどこから必要なのか」という方
- 「月額の外側でいくら乗るのか、稟議の前に総コストを固めたい」という方
- 「Studioと比べて、Framerは高いのか気になる」という方
- 「制作会社にFramerでの制作を頼む前に、運用費の相場感がほしい」という方
Framerの料金は日本円でいくらか|レート別の早見表(2026年8月時点)
Framerの料金は米ドル建てで、公式ページに日本円の表示はありません。円換算の価格は為替レートで変動するため、円の金額を1つに固定して書くと必ず古くなります。そこでレート別の早見表にしました。いずれも公式価格からの単純計算で、年払い時の月額換算です。
運用体制 | ドル建て月額 | 1ドル140円 | 1ドル150円 | 1ドル160円 |
|---|---|---|---|---|
1人・小規模サイト(Basic) | $10 | 約1,400円 | 約1,500円 | 約1,600円 |
1人・企業サイト(Pro) | $30 | 約4,200円 | 約4,500円 | 約4,800円 |
Pro+更新担当1名 | $40 | 約5,600円 | 約6,000円 | 約6,400円 |
Pro+デザイナー1名+更新担当1名 | $60 | 約8,400円 | 約9,000円 | 約9,600円 |
Pro+多言語1言語(Translation locales) | $50 | 約7,000円 | 約7,500円 | 約8,000円 |
企業サイトを1人で運用する場合、1ドル150円なら月約4,500円が基準線です。参考までに、日本のノーコードツールStudioの法人向けBusinessプランは月3,980円なので、Framer ProとStudio Businessの月額はほぼ同じ水準です。よく「Framerは高い」と言われますが、本体価格だけを見れば差はほとんどありません。
なお、本記事の金額は年払い時の月額換算です。公式ページの料金表示は年払い・月払いで切り替えられるので、月払いを検討する場合は契約前に必ず切り替えて確認してください。年間予算を組む際は為替の分だけ余裕を持たせておくことをおすすめします。
Framerの料金プラン一覧(米ドル建て・2026年8月時点)
Framerの料金はサイト(プロジェクト)単位で、公式のFramer料金ページでは次の4プランが提示されています。価格表示は米ドル・年払い時の月額換算です。
プラン | 月額(年払い時) | 想定用途 |
|---|---|---|
Free | $0 | 試用・デザイン学習・非商用 |
Basic | $10 | 個人・フリーランス・小規模サイト |
Pro | $30 | 企業サイト・マーケティング運用 |
Enterprise | 要問い合わせ | 大規模・高セキュリティ要件 |
各プランの主な内容を、公式ページの数値で整理します。
項目 | Basic | Pro |
|---|---|---|
独自ドメイン接続 | ◯(年払いなら.comドメイン無料付帯) | ◯(同左) |
ページ数 | 30 | 150 |
CMSコレクション | 2 | 10 |
CMSアイテム | 1,000 | 2,500 |
帯域幅(月間) | 50GB | 100GB |
SEO基本機能 | ◯ | ◯ |
AIクレジット | 月1,000 | 月3,000 |
リダイレクト設定 | 非対応 | ◯ |
ステージング環境 | 非対応 | ◯ |
ブランチ機能 | 非対応 | ◯ |
アナリティクス履歴 | 30日 | 90日 |
無料プランでどこまでできるか
Freeプランでも、Framerのエディタ機能はひと通り試せます。公式FAQによると、無料プロジェクトでは1,000ページ・10CMSコレクションまで使え、デザインツールとしての利用やテンプレート制作には十分です。ただし公開はFramerのサブドメインに限られ、独自ドメインを接続するには有料プランが必要です。公式FAQのこの数値はFreeプランのプロジェクトに対する記述で、有料プランの上限とは別の枠として示されています。有料プランで公開する場合は上の表のBasicの30ページ・2コレクションといった値が上限です。両者の関係は公式ページに明記がないため、実際の運用に入る前にプロジェクトの設定画面で上限表示を確認してください。帯域幅も1GBまでなので、実質「制作・検証用」と考えるのが正確です。
Basicプランが向いているケース
個人サイト、ポートフォリオ、小規模なコーポレートサイトに向いています。注意すべきはCMSコレクションが2つまでという制限です。「お知らせ」と「ブログ」で2枠を使い切るため、後から「実績一覧もCMS化したい」となるとProへのアップグレードが必要になります。
Proプランが向いているケース
企業サイトとして本格運用するなら、実務的にはProが基準になります。ページ数・CMS・帯域幅の余裕に加えて、ステージング環境(※公開前に変更内容を検証できる環境)とブランチ機能(※サイトの別バージョンを並行して編集できる機能)が使えるため、複数人での安全な更新運用が可能になります。リダイレクト設定もPro以上のため、サイトリニューアルでURLが変わる場合は実質Pro一択です。
また、新機能がPro以上を前提に提供される傾向も見逃せません。たとえば2026年6月に追加されたフォームのスパム対策のうち、AIが送信内容を判定するAdvancedモードはPro以上の機能です(出典: Framer公式 Updates「Forms Antispam」・2026年6月)。長く運用するほど、この差は積み上がります。
Enterpriseプランが向いているケース
エディター数無制限、SSO(※シングルサインオン。社内の認証基盤でログインを一元管理する仕組み)、稼働率保証など、大企業向けの管理・セキュリティ要件に対応します。料金は個別見積もりです。
見落としやすい追加費用
月額$10や$30という数字だけで予算を組むと、冒頭で触れた為替に加えて、次の2つでずれが生じます。
エディター課金: 編集する人数だけ費用が増える
Framerは、有料プランのサイトを編集できるメンバーを追加するごとに費用がかかります。公式料金ページによると、追加エディターは1人あたり月$20、CMS更新など内容編集に限定したコンテンツエディターは月$10です(閲覧・コメントのみのメンバーは無料)。編集権限を持てる人数はBasicもProも最大10名までで、それを超える体制はEnterpriseの領域になります(2026年8月時点)。
一方、公式FAQによると、有料契約のない無料のワークスペースでは最大3名のエディターで共同編集できます。「無料プロジェクトで複数人編集できたから、有料でも無料だろう」と思い込みやすいポイントなので注意してください。エディター課金が発生するのは、有料プラン契約下での追加です。
運用体制別に総額を試算すると、次のようになります(いずれも年払い時・公式価格からの単純計算)。
運用体制 | 内訳 | 月額合計 |
|---|---|---|
1人で運用(小規模サイト) | Basic $10 | $10 |
1人で運用(企業サイト) | Pro $30 | $30 |
デザイナー1名+更新担当1名 | Pro $30+コンテンツエディター$10 | $40 |
デザイナー2名+更新担当2名 | Pro $30+エディター$20+コンテンツエディター$10×2 | $70 |
「プラン料金=総額」ではない点が、Framerの費用見積もりで最も見落とされやすいポイントです。
アドオン: 多言語化・A/Bテスト・高度なホスティング
標準機能の外側は、アドオンとして追加課金する方式です。公式ページに記載されている価格は次のとおりです。
アドオン | 内容 | 価格 |
|---|---|---|
Translation locales | AI翻訳による多言語化 | 1言語あたり月$20(最大20言語) |
Convert | A/Bテスト・ファネル分析等 | 月$50(50万イベントごと) |
Advanced Hosting | 複数サイトの同一ドメイン運用・カスタムヘッダー | Basicは月$200。Proには標準で含まれる |
また、Proプランは各上限を従量課金で拡張できます。公式FAQによると、拡張後の最大値は次のとおりです。
項目 | 拡張単価 | 拡張後の上限 |
|---|---|---|
ページ数 | 100ページごとに$20 | 700ページ |
CMSコレクション | 10個ごとに$40 | 40個 |
CMSアイテム | 10,000件ごとに$20 | 40,000件 |
帯域幅 | 100GBごとに$40 | 2TB |
つまり、この上限を超える規模のサイトはEnterpriseの個別見積もり領域になります。逆に言えば、拡張の余地が大きいため、サイトの成長で急にツールごと乗り換える事態にはなりにくい設計です。
ここまでを踏まえて総額を見積もるのが確実ですが、運用体制が固まっていない段階では試算が難しいのも事実です。自社のケースでの総コストを整理したい方は、体制の設計からで構いませんので、Framer導入の費用試算について相談するからお気軽にどうぞ。
結局どのプランを選ぶべきか
用途別の目安を整理します。
状況 | おすすめプラン | 理由 |
|---|---|---|
まず試したい・学習したい | Free | エディタ機能は無料で試せる |
個人サイト・ポートフォリオ | Basic | 独自ドメイン+CMS2つで足りる |
LP1枚を独自ドメインで公開 | Basic | ページ数・帯域とも十分 |
企業サイト(更新運用あり) | Pro | CMS・ステージング・リダイレクトが実務の必須線 |
リニューアル(既存URLあり) | Pro | リダイレクト設定がPro以上のため |
大規模・セキュリティ要件が厳しい | Enterprise | SSO・無制限エディター・稼働保証 |
BasicとProの価格差は月$20(1ドル150円なら約3,000円)です。迷ったらBasicから始めて、上限に当たった時点でアップグレードするので問題ありません。Framerはプラン変更が管理画面から随時できるため、最初に大きめのプランを契約しておく必要はないというのが、実案件での実感です。
よくある誤解: 「有料プランにすれば、チーム全員で編集できる」
これは誤解です。実際には、プラン料金に含まれる編集権限はワークスペースのオーナー1名分で、編集メンバーを増やすには1人ごとにエディター課金が発生します。
この仕様を知らずに「全社で更新できる体制にしよう」と人数分の招待をすると、月額費用がプラン料金の数倍になることがあります。逆に言えば、閲覧やコメントは無料なので、「編集は1〜2名に集約し、確認は閲覧権限で行う」という運用設計にすれば、費用は最小限に抑えられます。誰がどの頻度で何を更新するのかを先に決めることが、そのままコスト設計になります。
FramerはStudioと比べて高いのか
冒頭の早見表のとおり、1人で運用する企業サイトなら本体価格はほぼ互角です。差がつくのは編集する人数が増えたときで、Framerは1人増えるごとに月$10〜20(1ドル140〜160円なら約1,400〜3,200円)が積み上がります。つまりFramerとStudioのコスト差は、機能の差ではなく体制の差から生まれます。
日本でFramerとよく比較されるノーコードツールのStudioは、法人向けプランが月額3,980円から(Businessプラン・年払い時。出典: Studio公式料金プラン・2026年8月時点)で、サイトプラン側に編集人数の課金はありません。ただし複数人で編集する場合はワークスペースプランが別にかかり、無料のFreeワークスペースはプロジェクト最大3件まで、Teamプランは1名あたり月1,450円(年払い時)で最低3名からです。さらに2026年7月2日には全プランで月間アクセス数の上限が廃止されており(出典: Studio公式 What's New・2026年7月)、Framerの帯域幅上限とは対照的な費用構造です。編集人数が多い組織ではStudioのほうが安くなりやすく、少人数で運用しつつ高度な表現やAI機能を使いたい場合はFramerの費用対効果が高い、というのが両方を実案件で使っている立場からの整理です。
ツールの機能面も含めた比較は別の観点が必要になるため、FramerとStudioはどっちを選ぶ?料金・機能・更新体制で比べる判断基準もあわせて参考にしてください。要件が固まっていない段階であれば、Framer/Studioでのサイト公開に関するアームの支援内容もご覧いただけます。
補足: そもそもFramerとは
Framerとは、デザインツールのような操作感でWebサイトを制作・公開できる、オランダ発のノーコードWebサイトビルダーです。コードを書かずに高度なアニメーションやインタラクションを実装できるのが特徴で、SEOやパフォーマンス最適化の基本機能も標準で備えています。操作画面は標準では英語ですが、公開するWebサイト自体は日本語で問題なく制作できます。
エディタの表示については、日本語に置き換えるChrome拡張「Framer Japanese Localization」が公開されています(出典: Chrome ウェブストア「Framer Japanese Localization」・v1.0.1・2026年3月1日更新)。提供者はFumito Kikuchi氏で連絡先にFramer社のドメインが使われていますが、ストア上の表記は個人提供で、Framer公式の拡張とは明示されていません。導入は自己判断で行ってください。できることや始め方はFramerとは?できること・日本語対応・始め方を2026年の実務目線で整理にまとめています。
アームのFramer料金の考え方
プランは「誰が更新するか」から逆算する
料金表とにらめっこするより、公開後の更新体制を先に決めるほうが早く正確です。更新が月数回のお知らせ程度なら、コンテンツエディター1名分で足ります。エディター課金の仕組み上、Framerのコストは機能ではなく運用人数で決まるためです。
ランニングコストは制作費とセットで見る
制作会社への依頼を検討している場合、制作費(イニシャル)とツール利用料(ランニング)を分けて比較してください。Framerはサーバー保守費が不要な分、従来型の制作より運用コストの見通しは立てやすい部類です。アームでも、見積もりの段階で公開後の月額費用まで含めてご提示しています。制作費の内訳や考え方はアームの料金ガイドで公開しているので、外注を検討中の方は参考にしてください。
料金改定を前提に、公式ページを確認してから決める
Framerは機能追加と料金改定のサイクルが速いツールです。本記事に記載した価格は2026年8月4日に確認した公式ページに基づいていますが、契約前には必ず公式の料金ページで最新の価格を確認することをおすすめします。Scaleプランのように、解説記事が実態に追いつかないまま残ることは珍しくありません。
よくある質問
Framerの料金は日本円で月いくらですか?
1ドル150円で換算すると、Basicが月約1,500円、Proが月約4,500円です(2026年8月時点・年払い時の月額換算)。公式の表示は米ドル建てでBasicが$10、Proが$30です。これに加えて、編集メンバーを追加する場合は1人あたり月$10〜20のエディター課金が発生します。
Framerは無料で使えますか?
使えます。ユーザー登録は無料で、Freeプランでもエディタ機能はひと通り試せ、Framerのサブドメインでの公開も可能です。ただし独自ドメインの接続には有料プラン(Basic以上)が必要なので、ビジネス利用では実質有料プランが前提になります。
FramerにScaleプランはまだありますか?
ありません。2026年8月4日に確認した公式料金ページでは、プランはFree・Basic・Pro・Enterpriseの4種類で、Scaleは掲載されていません。解説記事の中にはScaleを前提に書かれたものが残っているため、金額を比較する際は公式ページで現行プランを確認してください。
Framerは日本語に対応していますか?
操作画面は標準では英語ですが、日本語のWebサイトを制作・公開することは問題なくできます。エディタの表示は、非公式のChrome拡張「Framer Japanese Localization」を入れると日本語で使えます。ヘルプやサポートまで公式に日本語が必要な場合は、国産のStudioが比較対象になります。
エディター課金とは何ですか?
有料プランのサイトを編集できるメンバーを追加する際の課金です。デザインまで編集できるエディターが月$20、CMSやテキスト更新に限定したコンテンツエディターが月$10で、閲覧・コメントのみは無料です。なお、有料契約のない無料ワークスペースでは最大3名まで無料で共同編集できます。編集人数が多いほど月額が増えるため、更新体制の設計が費用に直結します。
プランは途中で変更できますか?
できます。管理画面からいつでもアップグレードでき、上限(ページ数や帯域幅など)に達した場合は通知が届きます。まずBasicで始めて、必要になった時点でProに上げる進め方で問題ありません。
支払い方法には何がありますか?
クレジットカードでの支払いが基本で、一部地域ではPayPalにも対応しています。Enterpriseプランでは銀行振込などの個別請求にも対応しています。
まとめ
Framerの料金は、Free・Basic($10)・Pro($30)・Enterpriseの4段構成で、企業サイトの実運用ではProが基準線になります。1ドル150円なら月約4,500円で、Studioの法人向けプラン(月3,980円)とほぼ同じ水準です。そして総コストを決めるのはプラン選びよりも、エディター課金・アドオン・為替という「月額の外側」です。
まずは無料プランでツールの操作感を確かめつつ、公開後に誰が何を更新するのかを整理してみてください。それが決まれば、必要なプランと総額は自然に定まります。




