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microCMSの料金プラン|月額が15倍に跳ねる分岐と、アームが解約した理由【2026年9月】

microCMSの料金プラン|月額が15倍に跳ねる分岐と、アームが解約した理由【2026年9月】

アーム代表の伊藤です。
microCMSの料金表を開くと、Teamは月4,900円、Businessは月75,000円。同じCMSで月額が15倍違うのに、自社がどちら側なのかは表のどこにも書いてありません。

15倍を分けるのは、記事の数でもサイトの大きさでもありません。更新に関わる人数と、誤公開が事故になるかどうかです(税抜・2026年9月18日確認)。そしてアームは、この分岐を計算した末に、どちらのプランでもなくmicroCMSそのものをやめました。

15倍に跳ねるのはTeamとBusinessの間

  • API・メンバー・転送量は買い足せる
  • 買い足せないのは事故を防ぐ機能だけ
  • 3年で見ると差は約231万円

APIもメンバーも転送量も、Teamのまま1個・1人・1GB単位で買い足せます。いくら足しても手に入らず、Businessに上がって初めて付くのは次の機能です(microCMS公式「料金プラン」機能比較表・2026年9月18日確認)。

Business限定

使う場面

権限管理

公開は担当者だけに

承認フロー

レビュー待ちを段階管理

過去バージョン復元

上書き事故を戻す

同時編集の競合防止

片方の編集が消えない

IP制限

社外から入れない

ほかに予約中コンテンツの制限、複数環境、技術サポートもBusinessからです。どれもコンテンツの量とは関係がありません。15倍の差は、人が増えたときの事故を防ぐ料金です。

3年で見ると差額は保険料になる

3年の総額

単純計算

Team+API3個

約39万円

Business

270万円

差は約231万円。権限管理と承認フローと復元手段に払う保険料なので、決め手は予算ではなく、誤公開が起きたときに失うものの大きさです。ただ、この保険が要るかどうかは、多くの会社で人数を数えるだけで決まります。

自社がどちら側かは4つ数えれば分かる

  • 決め手は人数と権限の分け方
  • 4つ数えれば稟議まで一度で通せる
  • 多くの会社はTeamで足りる

状況

プランと月額

個人・技術検証

Hobby(0円)

更新3人まで

Team(4,900円〜)

承認と権限分離が要る

Business(75,000円〜)

複数サイト・SSO

Enterprise(見積もり)

どの行かは、次の4つを数えると決まります。

数えるもの

決まること

APIの数

標準10個に収まるか

更新する人と権限

TeamかBusinessか

画像の配信元

転送量の見積もり

誤公開の重さ

保険が要るか

数えてみると、3人が互いの作業を見渡せる規模ならTeamで足ります。75,000円を提案されて迷っているなら、先に人数を数えてください。

アームが解約した理由。月10,900円は管理画面を開く人への支払いだった

  • APIは13個・月10,900円
  • 管理画面を開く人がひとりもいなかった
  • 更新する人がいるなら払う価値はある

アームのホームページは、2026年9月9日までmicroCMSで動いていました。TeamにAPIを3個足して月10,900円(税抜・税込11,990円)、年に約14万4千円です。

ところが、更新するのは代表の伊藤ひとりで、入稿も修正もAIと一緒にAPI経由でやっていました。管理画面を開いて記事を書く人が、社内にひとりもいなかったのです。原稿を自社のリポジトリのファイルに移し、9月10日に支払いを止めました。

比べるもの

やめる前

やめた後

原稿の置き場所

microCMSの中

自社リポジトリ

microCMSの料金

月10,900円

0円

更新する人

伊藤ひとり

伊藤ひとり

この判断が成り立つ体制と成り立たない体制

同じ判断が成り立つのは、更新する人がひとりで、ファイルを扱える場合だけです。広報や営業の方が管理画面から更新するなら、microCMSの料金はその人たちが事故なく更新するための費用で、払う価値があります。管理画面で回す体制の組み方は自社で更新できるサイト運用体制をつくるにまとめています。

更新する人がひとりなら、microCMSの月額そのものが要らないかもしれません。毎月払っているものを止める順番に並べ直すなら、払っているものの棚卸し(無料)で一緒に整理します。

ただ、解約しなかったとしても、アームの月額はプラン表の4,900円には収まっていませんでした。APIが13個あったからです。

microCMSの料金で「月額の外側」にある3つの従量課金

  • 従量は3つ、API・メンバー・サービス数
  • APIは1個2,000円、標準10個まで
  • メンバーは1人1,200円、標準3人

プラン表の月額の外側で増える費用が3つあります(microCMS公式「料金プラン」・2026年9月18日確認)。どれも罠ではなく、設計の結果として増えます。

API数

API1個2,000円。ただし詰まるのではなく、設計で増えます

アームのサイトのAPIは13個。そのうち5個はカテゴリでした(2026年8月12日にマネジメントAPIで実測)。カテゴリをセレクトフィールドで持てば8個で済み、Teamの標準10個に収まります。

構成

月額(税抜)

Team(10個まで)

4,900円

Team+API3個

10,900円

Business(30個まで)

75,000円

見積もりにAPI追加費があれば「このAPIは何のために独立しているのか」と聞いてください。答えられない見積もりは、設計されていない見積もりです。

メンバー

メンバー1人1,200円と、APIキーの数

メンバーは標準3人で、4人目から1人1,200円。ここは詰まりません。見落としやすいのはAPIキーの数です。

プラン

APIキー

Hobby

1個

Team

3個

Business

10個

鍵が1個だと、表示用の読み取りと入稿用の書き込みを同じ鍵で兼ねることになり、権限を分けられません。

サービス数

1サービス=1プラン。サイトを分けた瞬間に契約が2本になります

採用サイトを別サービスに分けると、契約がもう1本増えます。稟議の金額が変わる分岐なので、先に決めてください。

分け方

月額の増え方

1サービスでAPIを分ける

API1個2,000円

サイトごとに分ける

Teamが2本で9,800円〜

月々の固定費として何をいくらで持つかは、次の記事でも整理しています。

料金プラン一覧と上限

  • プランはHobby〜Enterpriseの4段階
  • 年払い非対応で月払いのみ
  • 無料トライアルは1回14日間

表示はすべて税抜で、支払いは月払いのみ。最低利用期間と初期費用はありません(Enterpriseのみ要件で初期費用あり)。無料トライアルは1サービスにつき1回・14日間です。

HobbyとTeam(個人〜3人前後で回す規模)

項目

Hobby

Team

月額(税抜)

0円

4,900円〜

API数

5個

10個(+2,000円/個)

APIキー数

1個

3個

メンバー数

3人

3人(+1,200円/人)

コンテンツ数

10,000件

20,000件

データ転送量

20GB/月(超過で停止)

200GB/月(+20円/GB)

メディア上限

40MB

100MB

CSVインポート

1,000件

2,000件

AIクレジット

ー

700/月

BusinessとEnterprise(権限管理が要る規模)

項目

Business

Enterprise

月額(税抜)

75,000円〜

お見積もり

API数

30個(+2,000円/個)

50個

APIキー数

10個

20個

メンバー数

20人(+1,200円/人)

50人〜

コンテンツ数

50,000件

100,000件

データ転送量

1TB/月(+18円/GB)

1TB〜/月(+16円/GB)

メディア上限

300MB

500MB

CSVインポート

5,000件

10,000件

AIクレジット

7,000/月

14,000/月

出典: microCMS公式「料金プラン」(2026年9月18日確認・2025年6月10日改定版)

転送量の数え方

  • SSGのJSONはビルド回数で決まる
  • 勝負はほぼ画像で決まる
  • 幅600px指定で約93%減

転送量は、JSONと画像で数え方が違います(公式ヘルプ「データ転送量とは何ですか?」・2026年9月18日確認)。

対象

数えるタイミング

JSON(SSG)

ビルドのたび

JSON(SSR・CSR)

取得・表示のたび

画像・ファイル

表示のたび

JSONは1回数KB、画像は1回数MB。アームはサムネイルを1枚200KB以内に固定していました。2MBの画像が月10,000回表示されると、それだけでHobbyの上限20GBを使い切ります(単純計算)。

公式ヘルプ「データ転送量を節約する方法は?」では、webp変換で約36%、品質50で約60%、幅600px指定で約93%減るとされています。転送量の相談の多くは、プランではなく画像の設定で片づきます。表示速度の改善とも同じ施策です(サイト表示速度の改善)。

無料プランの限界

  • 転送20GB超でAPIが停止
  • APIキー1個で権限を分けられない
  • 事故対策はプランでなく運用で作る

Hobbyの限界

起きること

転送量20GB超

サイトの表示が止まる

APIキー1個

読み書きを分けられない

権限管理なし

全員が公開できる

検証や個人利用には十分ですが、会社のサイトの土台としては、止まる条件と事故の条件が揃っています。一方で、プランを上げれば安全になるわけでもありません。権限管理や復元は事故の後始末を軽くするだけで、事故そのものは運用の手順で止めるものです。

2025年6月の料金改定

  • Businessは2025年6月に75,000円へ
  • Advancedは新規申込終了
  • 旧Starterは自動でTeamへ

項目

改定前

改定後(現行)

Business 月額

63,000円

75,000円

Advanced 月額

150,000円

180,000円(新規終了)

Hobby API数

3個

5個

旧Starterの契約は月2,400円からTeamの4,900円へ自動で移っています。改定前の金額のままの解説記事が今も検索に出るので、金額が違う記事を見たら公式の日付と突き合わせてください。出典: microCMS公式ブログ「【重要】料金プランの価格改定/統合のお知らせ」(2025年6月)

よくある質問

microCMSの初期費用はいくらですか?

かかりません(Enterpriseのみ要件により発生・公式ヘルプ・2026年9月18日確認)。別に要るのは、サイト側の構築費とホスティング費です。

APIの数は追加できますか?上限はありますか?

TeamとBusinessは1個2,000円で追加できます。追加数の上限は公式料金ページに明記が見つかりません(2026年9月18日確認)。

microCMSとWordPressはどちらが安いですか?

WordPress本体は無料ですが、サーバー代・保守・セキュリティ対応まで含めた総額で比べる必要があり、一概には言えません。

microCMSの料金は、値上げされたことがありますか?

あります。2025年6月10日にBusinessが月63,000円から75,000円に、Advancedが月150,000円から180,000円に改定されました(税抜)。公式ブログは主な理由に円安によるドル払い費用の増加を挙げています。

15倍の分岐は誤公開のリスクで決める

Teamの4,900円とBusinessの75,000円を分けるのは、更新する人数と、誤公開が事故になるかどうかです。APIとメンバーは買い足せても、事故を防ぐ機能は買い足せません。

更新する人の名前を書き出してみる

見積もりを比べる前に、管理画面を開く人の名前を紙に書き出してみてください。3人に収まって互いの作業が見えるなら、月75,000円の保険はまだ要りません。

書き出した名前がひとりだけなら、アームと同じように、microCMSそのものが要らないかもしれません。どちらか迷ったら、書き出した紙のままお問い合わせから見せてください。

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