
アーム代表の伊藤です。
中小企業のホームページ制作会社選びで足りないのは、情報ではなく比べる物差しです。
見積もりの「SEO込み」は会社ごとに中身が違い、月額の行には契約の出口が書いてありません。社長に通す一文は後半に置いてあります。
中小企業のホームページ制作で見積もりの差が出る4行
- 差は金額ではなく含まれるもの
- 「SEO込み」の中身は会社ごとに違う
- 月額の行は契約年数で読む
同じ5ページで30万円と100万円の見積もりが届く。差が出る場所は決まっています。
| 見る行 | 確かめ方 |
|---|---|
| 設計 | 「設計」「構成」の行があるか |
| SEO | 何を・誰が・いつまでやるか |
| 月額 | 月額×契約月数と解約条件 |
| 名義 | ドメインとサーバーが貴社名義か |
おすすめ◯選の記事に載っている相場表は、小規模で50万円まで、中規模で50〜300万円です。相場を知っても決められないのは、この4行が見積もりに書かれていないからです。金額の大小を見る前に4行が書いてあるかを見ます。
中小企業のホームページ制作会社の選び方│見るのは5つ
- 実績は件数でなく同じ業種で何が変わったか
- 担当者は営業と作る人が同じか
- 公開後の運用と改善を誰がやるか
◯選の記事で制作会社を比較しても決まらないのは、並んでいるのが会社の紹介文だからです。依頼する前に見る基準は5つで足ります。
| 見る基準 | 聞くこと |
|---|---|
| 実績 | 同じ業種で問い合わせが増えた例 |
| 担当者 | 打ち合わせの相手が設計と実装もするか |
| 運用体制 | 公開後の改善と分析を誰がやるか |
| 費用の内訳 | 設計・SEO・月額の行が分かれているか |
| 契約の出口 | 解約条件と名義が文書にあるか |
実績は件数ではなく中身で見ます。同じ業種で、ターゲットと検索語をどう決め、公開後に問い合わせがどう変わったかを聞けば、ヒアリングの深さが分かります。答えが「デザインを一新しました」で止まる会社は見た目を売っています。
予算が小さいほど担当者で選ぶ
予算が50万円前後なら、分業の会社より打ち合わせの相手がそのまま作る会社が向いています。伝達と管理の人件費が乗らず、言ったことが画面に出てこない手戻りも減ります。WordPressかノーコードのツールかは、その次に決めることです。
「SEO込み」の見積もりで確かめる4つ
- 報告する数字は問い合わせの実数か
- Googleが不要と言う施策が入っていないか
- 公開後に誰が手を入れるか
「SEO対策しますと言いながら、何もしていないのはなぜ」。公開されている投稿で、制作会社への不満として繰り返し出てくる言葉です。SEO込みと書かれていたら、契約の前に4つだけ聞きます。
1. 何の数字を報告するのか
順位とPVを報告する会社と、問い合わせの実数を報告する会社があります。順位が上がって問い合わせが来ないことは珍しくありません。報告する数字が決まっていない提案は、「異常なし」の月次報告が数年続く入口です。
2. Googleが不要と言う施策が入っていないか
llms.txtの設置、AI向けの構造化データ、AI向けの書き分け。Googleは2026年5月の公式ガイドで、生成AI検索のための最適化は従来のSEOと同じだと明示しています。これらが独立した行として立っていたら、工数を売っています。
3. 順位が先かAI対策が先か
AI検索対策を先に勧める提案が増えています。順番は逆です。AIの回答面に載るのは、通常検索で上位にいるページだからです。順位の無いページにAI向けの節を足しても、表示は立ちません。
自社サイトの実測
根拠(自社サイトの実測)
2026年7〜8月の28日間、検索1.7位の記事はAIの回答面に112回表示されました。AI向けの節だけを足した平均28位の6ページは、合計2回でした。続く9〜10月の28日間、その6ページの順位が7〜16位前後に上がると、AI面の表示は合計21回に増えました。
4. 公開後に誰が手を入れるのか
SEOは公開してから始まります。見積もりの範囲が公開までなら、「SEO込み」は公開時点の内部対策という意味です。公開後の改修と報告を誰が・いくらでやるのか。その答えが次の月額の行です。
月額の行は契約年数と出口で読む
- 月額×契約月数を先に足す
- 解約するとサイトが消えるか
- 名義は貴社か
月額の行が1〜2万円なら、中身の多くは表示監視と軽微な修正です。欠かせない費用ですが、ここに契約年数が付くと、別の買い物になります。
| 月額 | 5年契約の総額 |
|---|---|
| 2万円 | 120万円 |
| 3万円 | 180万円 |
| 4万円 | 240万円 |
単純な掛け算です。「保守料が2年で倍になり、解約するとホームページは消えると言われた」。公開されている相談で何度も出てくる話で、相手が悪意で始めたとは限りません。契約のときに名義と出口を決めていなければ、善意の相手でも同じことが起きます。
見積もりの段階で文書で確かめる3つ
- 契約年数と解約条件(違約金・最低期間)
- 解約したあとにサイトとデータが手元に残るか
- ドメイン・サーバー・CMSの名義が貴社か
アームの月額は1ヶ月前のご連絡で終了、違約金なし(サイトのリニューアルを含む場合のみ最低3ヶ月)、アカウントは最初から貴社名義です。乗り換えの見積もりがいつでも取れる状態が、頼む側の安全装置になります。すでに相手名義で動けない方は制作会社を替えたい。でもサイトもドメインも自分たちのものではなかったに部品ごとの出口をまとめています。
自作・AIで作る場合に足りなくなるもの
- 作ること自体は自分でできる
- 足りないのは何屋かの1文と導線
- 観測が無いと直せない
「AIで作ったという話も聞く。どこから手をつければ」。この迷いは正しい。作ること自体はもう自分でできます。
作れたうえで問い合わせが来ない相談の原因は、見た目ではありません。誰向けか・何が強みか・なぜ今相談するのかが、サイトに書かれていないことです。
| 足りなくなるもの | 起きること |
|---|---|
| 何屋かの1文 | 人にもAIにも説明がぼやける |
| 問い合わせまでの導線 | 見られても連絡が来ない |
| 公開後の観測 | 何を直せばいいか分からない |
自作で始めてこの3つだけを頼む道もあります。30万円の価値が分からないうちは、全部を頼まないのも判断です。
費用の物差し│アームの料金と何にお金を払うのか
- 代行プランの月22万円で作る
- 払うのは「考える」工程
- 比べるのは3〜5年の総額
アームの実料金です。相場表の代わりに1社の実額を置きます。
| 頼みたいこと | 月額(税別) |
|---|---|
| サイトのリニューアル | 月22万円・最低3ヶ月 |
| 公開後の更新・改善 | 月22万円・縛りなし |
| 相談だけ・実装は貴社 | 月7万円・縛りなし |
Studio・Framer・WordPress・microCMSで作ります。戦略設計から公開後1ヶ月の修正対応までを含み、原稿執筆・取材・撮影は別途です。内訳は料金表にまとめています。
この記事の料金表記について
アームの金額は2026年10月時点の税別価格です。ページ数で金額は変わりません。申し込む前に最新の料金を確認してください。
見積もりに「設計」の行があるか
ホームページ制作の費用は3つの工程に分かれます。
| 工程 | 中身 |
|---|---|
| 考える | リサーチ・戦略・情報設計 |
| 形にする | デザイン |
| 動かす | 実装・CMS構築 |
見積もりでの見分け方
アームは「考える」に費用の多くを配分します。デザイン費とコーディング費だけの見積もりは、考える工程が省かれている可能性が高い。社長に「なぜこの構成か」と聞かれて答えられないのは、たいていこの工程が抜けています。
初期費用ではなく3〜5年の総額で比べる
制作費20万円・月額3万円・5年縛りなら総額200万円。安い見積もりを持っていくほうが社長に通しやすい。その気持ちは分かります。ただ5年後に「まだ払っているのか」と言われるのもあなたです。
社長に通すのは金額ではなく回収の一文
- 「きれいになる」は説明にならない
- 材料は制作費・増える問い合わせ・1件の価値
- 数字は仮でいい
デザインを新しくします、だけでは社長は首を縦に振りません。説明の軸はいくらを回収する設計かです。
| 回収の一文の材料 | 例 |
|---|---|
| 制作費 | 50万円 |
| 増える問い合わせ | 月1件 |
| 1件の受注価値 | 20万円 |
| 回収まで | 3ヶ月弱 |
数字は仮で構いません。「なぜ今なのか」を一文で言えるかどうかが納得を分けます。判断を先送りしている間も、古いままのホームページは機会損失を出し続けています。
採用目的と補助金について
採用のために作るなら求職者が見るものを先に決める
「250万円かけたが応募ゼロ、来るのは営業電話ばかり」。公開されている投稿にある話です。採用サイトは、求職者が下調べで何を見るか(仕事内容・社内の雰囲気・条件)を先に決めてから作ります。作ってから誰が見るかを考えるとこの順番で失敗します。
補助金ありきで会社を決めない
小規模事業者持続化補助金は、ウェブサイト関連費が対象です。ただし補助金で会社を決めると、補助金の枠に合わせた制作になります。先に物差しで会社を決め、使える補助金があれば使う順番です。
補助金の時点
補助金の時点情報
第20回公募(公募要領第8版・2026年7月21日)では、ウェブサイト関連費は上限30万円(税込)です。単独では申請できません。申請受付は2026年11月5日〜12月15日です。民間の解説と商工会の資料で確認した内容なので、申請前に中小企業庁と事務局の公式サイトで最新の公募要領を確認してください。
中小企業のホームページ制作についてよくある質問
何ページくらい必要ですか?
信頼づくりが目的なら、トップ・事業内容・会社概要・お知らせ・問い合わせの5ページ前後で成立します。集客や採用を狙うなら、その目的専用のページを足していく形が費用対効果に優れます。
制作期間はどれくらいかかりますか?
小規模サイトで1.5〜3ヶ月程度が目安です。社内での原稿・写真の準備が律速になることが多いので、素材の段取りを含めて逆算してください。
自分で(AIやノーコードで)作るのはありですか?
名刺代わりのサイトや検証用のLPなら、内製で十分なケースが多いです。集客の柱にする基幹サイトや、強みの言語化から必要な場合は外注が向きます。判断の境界はAIでホームページ作成はどこまでできる?で解説しています。
中小企業のホームページ制作は、物差しが2つあれば決められる
- 制作会社は「SEO込み」の中身と月額の行の2つの物差しで決められる
- 「SEO込み」は報告する数字と公開後に誰が手を入れるかを聞く
- 月額の行は月額×契約月数と解約条件・名義で読む





