
アーム代表の伊藤です。中小企業のホームページ制作は、ノーコード制作の5ページ前後で50万円から、10〜15ページのコーポレートサイトで90万円からがアームの実料金です(2026年7月時点・税別)。相場と呼べる固定値はなく、保守を含めた3〜5年の総額で比べるのが失敗しない近道です。この記事では、費用の見方、使える補助金、制作会社選びの5つの確認点を、発注側が自分で判断できる軸として整理します。
こんな方におすすめのコラムです
- 「おすすめ会社16選の記事をいくら読んでも、自社に合う一社を選べる気がしない」という方
- 「この見積もりは高いのか安いのか。費用相場が分からず判断できない」という方
- 「補助金が使えるなら使いたいが、何が対象でいくら出るのか調べきれていない」という方
- 「何から始めればいいか分からないまま、とりあえず制作会社を探し始めている」という方
- 「古いホームページを何年も放置してきた。そろそろ作り直したい」という方
中小企業のホームページ制作は「成果の定義」から始める
中小企業のホームページ制作で最初にやるべきことは、制作会社探しではなく、成果の定義です。ホームページで何が起きたら成功なのか。問い合わせが月3件増えることか、求人応募が来ることか、取引先への信頼づくりか。ここを一文で言えるようにするだけで、必要なページ構成・かけるべき費用・選ぶべき依頼先が芋づる式に決まります。
逆に、成果の定義をしないままホームページ制作を始めると、「きれいになったが何も変わらなかった」という一番もったいない結果になります。中小企業のホームページ制作は大企業と違って、広告費で流入を買い足す余力が限られます。だからこそ、作る前の設計が成果のほぼすべてを決めます。
中小企業のホームページ制作の費用相場
中小企業のホームページ制作の費用相場について、最初に正直な前提を書きます。「相場」と呼べる固定値はありません。同じ10ページのホームページでも、目的と要件によって必要な工数が2〜3倍変わるからです。そのうえで、判断の物差しになる考え方を2つ示します。
費用は「何にお金を払っているか」で見る
ホームページ制作の費用は「考える(リサーチ・戦略設計・情報設計)」「形にする(デザイン)」「動かす(実装・CMS構築)」の3工程に分解できます。アームの場合、考える工程に約50%を配分します。ここで中小企業の方に見てほしいのは1点だけです。見積もりに設計の項目があるかどうか。デザイン費とコーディング費だけの見積もりは、考える工程が省略されている可能性が高く、「なぜこの構成なのか」を誰も説明できないホームページになりやすいのです。
参考:アームの料金(2026年7月時点・税別)
物差しの1つとして、東京・三軒茶屋の個人スタジオであるアームの実料金を載せます。
サービス | 規模 | 料金(税別) |
|---|---|---|
Studio / Framer 制作(小規模サイト) | 5ページ前後 | 50万円〜 |
Studio / Framer 制作(中規模サイト) | 10〜15ページ | 70万円〜 |
コーポレートサイト制作 | 10〜15ページ | 90万円〜 |
コーポレートサイト制作 | 20〜30ページ | 160万円〜 |
中小企業のホームページ制作なら、ノーコード(Studio / Framer)の5ページ前後で50万円〜が現実的な起点になるケースが多いです。戦略設計から公開後1ヶ月の修正対応までを含みます。費用の内訳や「見積もりが膨らむ瞬間」は費用と相場の考え方に詳しくまとめています。
初期費用ではなく3〜5年の総額で比較する
中小企業のホームページ制作で特に多い失敗が、初期費用の安さだけで契約することです。制作費20万円・月額保守3万円・5年縛りなら総額200万円。解約するとサイトが使えなくなる独自CMSの契約なら、乗り換えもできません。ホームページ制作の費用は、保守費用・解約条件・データの所有権まで含めた3〜5年の総額で比較してください。
中小企業のホームページ制作で使える補助金(2026年7月時点)
中小企業のホームページ制作では、補助金を使える場合があります。代表的なのは小規模事業者持続化補助金(商工会議所地区の公式サイト)です。公募要領で定める要件を満たす場合に、ウェブサイト関連費が補助対象経費に含まれることがあります。第20回公募の公募要領では、ウェブサイト関連費の補助金交付申請額の上限は30万円(税込)と定められています(2026年7月時点)。商工会地区の事業者は商工会地区の公式サイトが窓口になります。要件・上限・対象経費の扱いは公募回ごとに変わるため、必ず最新の公募要領で確認してください。
また、自治体が独自の補助金を出していることもあります。たとえば世田谷区では、令和8年度の中小事業者経営支援補助金でホームページ制作が補助対象(上限20万円・補助率2分の1)とされています(出典:世田谷区「令和8年度世田谷区中小事業者経営支援補助金のご案内」)。自社の所在地の自治体名と「ホームページ 補助金」で調べてみてください。世田谷区の事業者の方は、世田谷区のホームページ制作の記事でも補助金と依頼先選びを解説しています。
1つだけ注意があります。補助金は「もらえるから作る」と手段が目的化しやすい制度です。交付決定前の契約が対象外になるなど手順の制約もあるので、先に成果の定義と設計を固め、その実行を後押しする形で使うのがおすすめです。
失敗しない制作会社の選び方(中小企業向けの5つの確認点)
中小企業のホームページ制作会社選びで確認すべきは、次の5点です。会社の規模や知名度より、この5点のほうが成果に直結します。
1. 実際に担当する人が、経営の話を聞けるか
中小企業のホームページ制作では、社長や事業責任者の頭の中にある「強み」を引き出して言語化できるかが成否を分けます。営業担当ではなく、実際に設計・制作を担当する人が初回の打ち合わせに出てくるか。その人があなたの事業の話を聞いて、的を射た質問を返してくるか。ここで相手の力量はかなり分かります。
2. 見積もりに「設計」の項目があるか
前述のとおり、設計の工程を省く依頼先は、根拠を説明できないホームページを作ります。相見積もりを取ったら、金額の前に項目を見比べてください。
3. 自社で更新できる形で納品されるか
中小企業には専任のWeb担当者がいないことがほとんどです。お知らせや実績の追加を自社でできるCMS(WordPress、Studio、Framerなど汎用的なもの)で納品されるか、更新のたびに依頼料がかかる構造かは、運用コストを大きく左右します。
4. 公開後の話が最初から出てくるか
ホームページは公開してからが本番です。公開後の修正対応・運用の選択肢・改修の費用感を最初から説明する依頼先は、ホームページを「納品物」ではなく「育てる資産」と捉えています。
5. 「やらないこと」を提案できるか
予算が限られる中小企業のホームページ制作こそ、優先順位の提案が価値になります。「このページは今回は不要です」「まず5ページで出して、反応を見て足しましょう」と言える相手は、あなたの予算を成果から逆算して使おうとしています。
中小企業のホームページ制作でよくある失敗
アームが相談の場で実際に見てきた、中小企業のホームページ制作の失敗パターンを共有します。
丸投げして「きれいなだけ」のサイトができる
「プロに任せれば良いものができる」と丸投げすると、当たり障りのない紹介サイトができあがります。ホームページ制作会社はあなたの事業の中身までは知りません。強み・顧客・競合の情報を出すのは発注側の役割で、それを引き出して形にするのが良い制作会社です。
補助金・営業電話きっかけで、目的なく作る
「補助金が出るから」「営業電話で勧められたから」で作ったホームページは、公開した瞬間に役目を終えます。誰に何を起こしたいのかが無いままの制作は、金額の大小に関わらず費用の無駄になります。
作った後、誰も更新せず放置される
更新が止まったホームページは、信頼づくりの面でむしろマイナスに働くことがあります。「最終更新が3年前」の会社に、今の活動を感じられないからです。制作の段階で、誰が・何を・どれくらいの頻度で更新するかまで決めておくと、この失敗は防げます。
中小企業こそ「個人スタジオ」という選択肢がある
中小企業のホームページ制作の依頼先は、制作会社だけではありません。個人スタジオ・フリーランスという選択肢があります。アーム自身が東京・三軒茶屋の個人スタジオなので、利点も限界も正直に書きます。
利点は、経営者と作り手が直接話せることです。アームは、課題を直接聞いたデザイナーが設計から制作まで一気通貫で担当します。営業・ディレクター・制作者の分業で起きる伝言ゲームがないため、社長の言葉がそのまま設計に反映されます。中小企業のホームページ制作は「経営の翻訳」の精度が成果を決めるので、この構造の差は仕上がりに直結します。固定費が小さいぶん、同じ品質でも制作会社より費用を抑えられる傾向もあります。
限界もあります。大規模案件や超短納期の並走は、一人の体制では構造的に請けません。数十ページ規模のサイトや、複数チームでの同時進行が必要な案件は、体制のある制作会社が向いています。
そのうえで、AIやノーコードでホームページを作ること自体は誰でもできる時代になった今、中小企業のホームページ制作の価値は「作ること」から「選ばれる理由を設計すること」に移っています。同業と並んだときに、あなたの会社が選ばれる理由をホームページで言語化できているか。ここが、広告費で戦えない中小企業にとっての一番の武器になります。
初回ヒアリング(30〜60分)は無料です。成果の定義の壁打ちからで構いません。
中小企業のホームページ制作でよくある質問
中小企業のホームページ制作の費用相場はいくらですか?
「相場」と呼べる固定値はありません。目安として、アームの場合はノーコード制作の5ページ前後で50万円〜、10〜15ページのコーポレートサイトで90万円〜です(2026年7月時点・税別)。初期費用だけでなく、保守費用を含めた3〜5年の総額で比較するのがおすすめです。
ホームページ制作に補助金は使えますか?
使える場合があります。小規模事業者持続化補助金ではウェブサイト関連費が対象になる場合があるほか、自治体独自の補助金(例:世田谷区は上限20万円・補助率2分の1)もあります。いずれも公募状況と要件を公式サイトで確認してください。
何ページくらい必要ですか?
目的によります。信頼づくりが目的なら、トップ・事業内容・会社概要・お知らせ・問い合わせの5ページ前後で十分成立します。集客や採用を狙うなら、その目的専用のページを足していく形が費用対効果に優れます。最初から大きく作るより、小さく出して育てるほうが中小企業には現実的です。
制作期間はどれくらいかかりますか?
小規模サイトで1.5〜3ヶ月程度が目安です。社内での原稿・写真の準備が律速になることが多いので、素材の段取りを含めて逆算してください。
自分で(AIやノーコードで)作るのはありですか?
名刺代わりのサイトや検証用のLPなら、内製で十分なケースが多いです。集客の柱にする基幹サイトや、強みの言語化から必要な場合は外注が向いています。判断の境界はAIでホームページ作成はどこまでできる?で詳しく解説しています。
まとめ|中小企業のホームページ制作は、一覧記事ではなく「軸」で選ぶ
中小企業のホームページ制作で失敗しないための要点をまとめます。制作会社を探す前に、ホームページの成果の定義を一文で書けるようにすること。費用相場は固定値を探すのではなく、見積もりの設計項目と3〜5年の総額で判断すること。補助金は目的を固めてから、実行の後押しとして使うこと。そして制作会社は、規模や知名度ではなく「担当者が経営の話を聞けるか・自社で更新できるか・公開後の話があるか」で選ぶこと。中小企業のホームページ制作は、正しく設計すれば広告費に頼らない集客資産になります。まずは成果の定義から始めてみてください。
「何から手をつければいいか分からない」段階のご相談も歓迎です。
