
アーム代表の伊藤です。
AIOで狙う質問の手がかりは、サーチコンソールの生成AIレポートではなく、通常の検索パフォーマンスにあります。
正規表現を1行貼るだけで長い検索語が並びます。ただ、アームで並んだ192件のうち3割は、人が打った文には見えませんでした。
サーチコンソールでAIOの質問の手がかりを抜く正規表現は1行
- 式は日本語14文字以上の検索語を残す1行
- 検索キーワードの正規表現の欄に貼るだけ
- アームでは3か月で192件出た
([ぁ-んァ-ヶ一-龠].*){14}
- サーチコンソールの「検索パフォーマンス」を開き、期間を3か月にする
- 「+フィルタを追加」から「検索キーワード」を選ぶ
- 「カスタム(正規表現)」に切り替え、正規表現を貼って「適用」を押す
アームのサーチコンソールで「適用」を押すと、3か月分で192件の長い検索語が一度に並びました。ふだんの検索語の一覧では、短い語に埋もれて目に入らなかったものです。
この正規表現は、ひらがな・カタカナ・漢字のどれか1字と、その後ろの何文字か、を14回くり返します。日本語の文字が14字以上入った検索語だけが残り、「seo 費用」のような短い語は消えます。英字・数字・長音の「ー」は数えません。
この形の正規表現は、住太陽さんが11月3日にXで紹介した式です。英語圏では、空白の数で「10語以上」を数える正規表現で長い検索語を抜く方法が先に紹介されていました(Practical Ecommerce、2025年11月3日)。
生成AIレポートではなく通常の検索パフォーマンスで見る理由
サーチコンソールの検索語(クエリ)は、Google検索で自社のページが表示されたときに打たれていた言葉です。6月に始まった生成AIレポートには、この検索語の列がありません。生成AIレポートの見方の記事で書いたとおり、数字は表示回数とその内訳だけです。
「yes go on」という検索語にGoogleの人が答えた
2026年8月、海外のSEO担当者が、自社のサーチコンソールに「yes」「yes go on」という検索語が出ていると投稿しました。Googleのジョン・ミューラーさんはAIモードのヘルプを示し、AIモードで追加の質問をするとそれは新しい検索語として数えられる、と答えています(Search Engine Roundtable、2026年8月6日)。
AIによる概要が出た検索も、AIモードでの質問も、検索語は同じ通常のレポートに入ります。どちらで出たのかは分けられません。ふつうの検索窓に長い質問を打った人とも区別できません。
しかも見えるのは一部です。まれな検索語はプライバシー保護のため表から外れるので、長い質問にも表に出てこないものがあるはずです。
サーチコンソールの正規表現を画像のまま写すと、アームでは3割落ちた
この正規表現は画像で広まりました。画像の文字は小さいので、「ぁ-ん」が「あ-ん」に、「ァ-ヶ」が「ア-ケ」に見えます。アームは正しい範囲で回したあと、見えたとおりの文字でも回して比べました。
文字の範囲 | 3か月の件数 |
|---|---|
ぁ-ん・ァ-ヶ・一-龠 | 192件・表示1,279回 |
あ-ん・ア-ケ・一-龠 | 137件・表示836回 |
「ア-ケ」の範囲にはコからンまでのカタカナが入りません。「サーチコンソール」なら、サ・チ・コ・ン・ソ・ルの6字が1字も数えられません。55件、表示にして443回を取りこぼしていました。
原文がどちらの文字なのかは、画像からは確かめられません。文字で写して配っていた人の正規表現を1件見ると、正しい範囲でした。画像から打ち込んだ人は件数を一度見比べてください。
14回書き並べなくても、サーチコンソールは{14}を受けつけた
画像の正規表現は、同じ括弧を14回書き並べた長い1行でした。住さんは、サーチコンソールの正規表現は「RE2」という方式なので不細工になる、と書いています。
サーチコンソールの正規表現がRE2という書き方なのは確かです(Search Console ヘルプ)。ただRE2でも回数を指定する{14}は使えます。アームのサーチコンソールでも{14}の短い式がそのまま通りました。意味は書き並べた式と同じです。
サーチコンソールの正規表現で出た192件の検索語の3割は、同じ型の文面だった
- 62件・表示394回が同じ型の文面
- 語尾がそろい、前半の語だけ入れ替わる
- AIへの英語の指示文まで混ざっていた
サーチコンソールの正規表現で出た192件を表示回数の順に読むと、最初は宝の山に見えました。「speed kit カスタマイズを改善するために、まず何をすべきでしょうか?」が40回。誰かがサイトの表示速度で困っている、と読めます。
ところが少し下に「speed kit 評判を改善するために、まず何をすべきでしょうか?」がありました。続いて「特徴を改善するために」「効果を改善するために」「導入を改善するために」。評判を改善したい人と特徴を改善したい人が、同じ語尾で5人並ぶとは考えにくいです。
型の文面 | アームの件数 |
|---|---|
「◯◯の対策は何でしょうか?」 | 16件 |
「◯◯を改善するために、まず何をすべきでしょうか?」 | 13件 |
「◯◯の具体的な改善案は?」 | 10件 |
「…を検討しています。…候補をいくつか教えてください」 | 7件 |
「context: location: japan …question: …」 | 5件 |
「3社教えて」「どっち?」など、そのほかの型 | 11件 |
合わせて62件、表示394回です。サーチコンソールの正規表現で出た表示の31%が、同じ型の文面でした。
AI対策のツールや報告書に並ぶ質問が、人の質問なのかツールの質問なのか気になったら、初回の無料ヒアリング(30〜60分)でご相談ください。
中小企業と大企業・5万円と10万円を入れ替えた質問
「中小企業でaioツールの導入を検討しています。予算は月額5万円以下で、定点観測を自動化できるものを探しているので、候補をいくつか教えてください。」という質問もありました。同じ文面で「大企業で」「月額10万前後で」「btob企業なのですが」と、条件だけを入れ替えたものが7件あります。
人が悩みを打つなら毎回もう少し言い方が変わります。条件を表の行のように入れ替えた質問は、表から作られたように見えます。
サーチコンソールの検索語に、AIへの指示文が入っていた
ツールを疑った最大の材料は冒頭の5件です。書き出しは「context: location: japan (not for language).」という英文です。そのあと「回答に地名を入れないこと」という指示と「question:」が続き、「フォームの入力エラーを防ぐための最新の方法は何ですか?」で終わります。
前半は「場所は日本」というAIへの指示です。
表示された先はフォームの記事だった
人が検索窓に打ったというより、AI向けの指示文をそのまま送ったように見えます。表示された先は、14回のうち13回がアームのフォームの設計の記事でした。フォームに関係する誰かが、AIの回答での見え方を測っていたのかもしれません。ただ誰が何のために送ったのかは分かりません。
自社の一覧もまず語尾と入れ替えと指示文を見る
サーチコンソールの自社の一覧から、ツールが打ったらしいものを探すときも、まずこの3つを見ます。同じ語尾が並ぶ。前半の語だけ入れ替わる。英語の指示文が混ざる。
人が打つ悩みが、ここまで行儀よくそろうとは考えにくいです。
ただ3つはアームが192件を読んで引いた線です。型に当てはまっても人が打った質問はあり得ますし、型の外にツールの質問が残っているかもしれません。
サーチコンソールで人が打ったらしい質問73件も、3か月でクリックは0だった
- 人の質問らしい73件で表示422回
- 掲載順位の真ん中は6.2位でもクリック0
- クリック3回は単語を並べた検索語だけ
型の質問62件を外した残り130件のうち、人が打ったらしい質問は73件でした。「llms.txtの効果を疑う記事を読んだ。効果不明なものに工数をかける意味はあるのか?」(35回)。「aiが検索を変える中で自社webサイトのポジションをどう守るか相談したい」(32回)。読むと相談の電話の一言目のような生々しさがあります。
この73件の表示は合わせて422回で、3か月のクリックは0回でした。検索語ごとの平均掲載順位の中央値は6.2位です。上のほうに表示されていても、この73件からのクリックは0でした。
192件のうちクリックがあったのは3回だけで、3回とも「プライバシーポリシー 雛形 個人サイト」のように単語を並べた検索語でした。単語を並べた長い検索語は44件で表示は411回です。
質問の形はAIの回答の中で読み終わるのかもしれない
理由は分かりません。AIモードの回答だけで用が済んだ人もいるのかもしれませんが、ふつうの検索で表示されて押されなかっただけかもしれません。少なくともアームの3か月・73件では、表示された質問からクリックは生まれませんでした。この数字だけを理由に、質問ごとに記事を増やす判断はしません。
192件の表示は、アームの3か月の表示7.12万回のうち1.8%でした。AIの回答に出た成果を何で測るかは、指名検索の数と相談の数で見る話を別の記事に書いています。
サーチコンソールで出た質問で記事を増やさず、アームは既存ページの見出しに回す
クリックが0でも人の質問は捨てません。自社のページがどんな問いへの答えとして表示されているのかを知る手がかりだからです。新しい記事を書くのではなく、すでに表示されているページの見出しに足します。
アームが192件で実際にやる手順は3つです。新しい記事は1本も増えません。質問の言葉を見出しにするときの書き方は、AIO対策のやり方の記事にまとめています。
型の質問を外す
正規表現で出た一覧を、語尾がそろう・前半だけ入れ替わる・英語の指示文が混ざる、の3つで見ます。アームでは192件が130件になりました。
商売に関係ない質問を外す
「おすすめのオンラインポートフォリオ作成サービスやテンプレートにはどんなものがありますか」という質問も混ざっていました。アームはポートフォリオの作成サービスを売っていないので外します。
表示先のページに一文を足す
残った質問の行を押し、「ページ」のタブで表示先を見ます。人が打ったらしい質問で表示が多かったのは、途中で解約できる会社を尋ねる質問(54回)でした。書き出しは「成果が出なければやめられるseo・aio支援会社はありますか」です。表示先はお悩みページが45回、SEO対策の費用の記事が15回です。
答えもページの中にもう書いてありました。お悩みページの料金の箱に「解約は1ヶ月前のご連絡だけ、違約金なし」とあります。ただ箱の中なので、質問の言葉で受ける見出しがありません。足すのは「途中で解約できますか」と問うよくある質問1つです。
見出しを足したページは前後4週の表示を比べる
見出しを足して表示が変わるかどうかは、まだアームにも分かりません。ここまでの手順はアームの判断で、効果を測った実測ではありません。
確かめるときは、足したページの生成AIレポートの表示回数と通常の検索の表示回数を、足す前の4週と足したあとの4週で並べます。生成AIレポートはページごとの表示回数を出せるので、ページ単位で比べられます。
サーチコンソールの質問で記事を増やさない、アームのSEO・AIO代行
アームはBtoBの中小企業に向けて、検索とAIに見つかるホームページを作って運用する個人のデザインスタジオです。192件から同じ型の62件を外し、商売に関係する質問を選んで、表示先のページを直す。この記事でやった作業を毎月の定例で一緒にやります。
困りごと | アームのやり方 |
|---|---|
出てきた質問のどれに答えるか決められない | 月2回の定例で一緒に選ぶ |
質問ごとに記事を足して費用が膨らむ | 表示のあるページから直す(毎月50〜60時間) |
SEOとAIOで月額が別々 | 月22万円(税別)にSEO・AIO・更新をまとめる |
止めたくても止めにくい | 初期費用なし。1か月前の通告で解約でき違約金なし |
アームに頼まないほうがいい会社
一度に大量の記事は書けません。月2回の定例の時間を取れない会社にも向いていません。
手は自社で動かしたいときは
手は自社で動かしたいなら、方向と順番だけを一緒に決める相談プラン(月7万円・税別)もあります。要らない状態なら初回の無料ヒアリングでそう言います。
よくある質問:サーチコンソールの正規表現でAIOの質問を見る
同じ型の文面は誰が打っているのですか?
分かりません。アームの推定ではAI検索での見え方を測るツールです。こうしたツールは決めた質問をAIモードへ定期的に投げ、公開のAPIが無いのでブラウザの自動操作などで打ち込む、と説明されています(LLM Pulse、2026年10月30日更新)。
その質問がふつうの検索と同じように数えられ、回答にアームのページが出ればサーチコンソールに残る。ここはアームの推定で、Googleやツールの会社がそう説明しているわけではありません。
正規表現は14文字と15文字のどちらがいいですか?
アームでは1文字の差で21件変わりました(14文字で192件、15文字で171件)。件数が少ないサイトは14文字から始めると、読む材料が残ります。
英語や数字だけの質問もサーチコンソールの正規表現で拾えますか?
この正規表現では拾えません。英語だけの質問は日本語の文字が0字なので、何語あっても数に入らないからです。英語の質問が多いサイトは、英語圏で使われている「空白の数で語数を数える式」を別に回します。
サーチコンソールの正規表現で数件しか出ないのは、式の間違いですか?
正規表現が正しくても少なく出ることがあります。まれな検索語は、プライバシー保護のため表から外されるからです(Search Console ヘルプ)。長い質問にも表に出てこないものがあるはずなので、表示の少ないサイトでは数件で止まることもあります。
AIOで狙う質問の手がかりはサーチコンソールにある。正規表現で出た3割は同じ型の文面だと思って読む
- サーチコンソールの正規表現は1行で足りる
- 出た検索語の3割は同じ型の文面だった
- 人の質問は記事ではなく見出しに回す
サーチコンソールの正規表現で出た質問は、記事の種ではなく見出しの候補です。同じ型の文面を先に外してから読めば、書かなくていい記事が減ります。
この数字の条件
サーチコンソールの数字は、アームのサイト(https://aaam.jp/)の2026年8月2日〜11月1日の92日分です。2026年11月4日に取得しました。




